2人の悪魔と過ごす日々 (ページ30)

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このままでは怪我をさせてしまうと判断したルイは瞳を閉じ魔力を解放させる。

「ルイ？」
｢女性に怪我をさせては男が廃る。今日はおとなしく俺を立てて守られてくださいな｣

そう、いたずらっ子のように微笑んだルイは、次の瞬間、一瞬で消え禍々しい者達を一瞬で消していった。

｢わざわざ、俺が一番力を出しやすい新月の時に来てくれるとは有り難いよ。俺のマスターは闇を司るチェルナボーグ。闇が深ければ深いほど力が出せるってこと仲間に伝えたほうがいいぜ。｣

そう言って、敵の目の前で手をパチンと鳴らすとたちまち周囲の敵は粉々に散っていく。

｢ま、言えればの話だけれどな｣

そういうとルイはにやりと不敵な笑みを浮かべたまま片手を天に向け、素早く下すと何もない空間から突如青白い炎が表れて敵を飲み込んでいく。
数分後には大きな火柱があがり、敵をせん滅させあたりには静けさが戻った。

｢ふう。思ったより時間かかったな。大丈夫だった？｣

ルイがそういいながら彼女達の方へ振り向くと、そこにはポーっと頬を上気させたレディース達の姿があった。

「ルイって強かったんだな…。」
「本当にすごくかっこよかったですわ」
「あの手をパチンてするやつどうするの！？」
「あんな火を操れるなんて…やるわね」
「すごいやん！ルイ！」
｢いや、今日は新月だから絶好調なだけで…｣

ホック、ヴェール、スカ―、ハーデス、ファージャと順に褒められ、褒められなれていないルイがしどろもどろとなっているが女性陣は気にせず褒め続けた。

その日から女性陣がルイにべったりになりメンズリクルーターにルイを見習えと小言を言うために、男性陣から苦情が出たのは言うまでもない。

『ルイって人たらしだよね。昔から』
｢普通にしてるだけなんだがな…。｣

ルイの普通は普通ではないとノアも思うのであった。