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「皆！大変だ！」
ホテルについたダルメシアは大声でだれかいないか探す。
あいにくレディースたちは皆出かけているのか出てこない。
焦る気持ちを隠し、舌打ちしながら声を荒げて大広間に向かう。
「あれ？ダル、りんごと散歩に行っていたんじゃ？」
大広間を開けると、紅茶を入れようとしたジャックハートが不思議そうにダルメシアを見る。
だが、ダルメシアはそれどころではない。
乱れ息を整えていると、他のメンズリクルーター達もなんだ？と様子を見に来た。
「なんかやばい奴がうじゃうじゃ出てきて、みんなを呼びに来たんだけど、りんごが囮に…！」
息を荒げながらなのと、頭が混乱しているのと、早く戻らないとという気持ちがはやり、ダルメシアはの言っていることはめちゃくちゃになっていた。
しかし、「ヤバい敵が来た。」「アップルポイズンが囮」という部分を聞いた彼らは血相を変えた。早く仲間を助けに行かなければ…！
「何格好つけて一人残ってんだか、あのりんご野郎」
「それが得策と考えたんだろう。実に彼らしい」
「で、ダルメシア。場所はどこだぁ？」
息を整えたダルメシアは静かに答える。
「いつもの森だよ。散歩コースの」
「なるほどね。」
ダルメシアから居場所を聞いたジャックハートは指をパチンと鳴らした、するとどこからともなく扉が表れた。
「Well.Wellさすがは、ワンダーランド出身だ。すばらしいな」
「まぁね。この扉を抜ければ森だよ。」
「んじゃ、助けに行きますかぁ」
そう言って彼らはジャックハートの作った扉に入っていった。
―――――――
ダルメシアが走って行ってしばらく、アップルポイズンは敵に苦戦を強いられていた。
倒しても倒してもどこからともなく湧いてくる敵に苛立ちが隠せない。
「っ！」
ほんの一瞬の隙をつかれ鋭い刃がアップルポイズンの肩を貫いた。
あまりの痛みに片膝をついたのだが、その瞬間第2の攻撃で今度左足に刃が貫通する。
ハッと息を吐きながら、彼は殺意のこもった目で敵を見つめた。
敵はとどめを刺そうとアップルポイズンにに字より、飛びかかろうとした瞬間アップルポイズンの後ろから無数のトランプが飛んできて敵に突き刺さる。
それと同時に長いタコ足がその後ろにいた敵たちを薙ぎ払う様子が見て取れた。
「ずいぶんボロボロだねぇ」
「助けにきたぜぇ、大丈夫か？」
「この程度の傷なんてことないですよ」
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作者名：二ア | 作成日時：2018年11月12日 17時
