2人の悪魔と過ごす日々 (ページ12)

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部屋案内【女性編】ページ12

ルイが男性陣を引き連れていったため、こちらも案内を始める。

「ノアやルイはここに住んで長いのか？」
『そうですね･･･。長いです。』

ホックさんに急に言われ、ふと考える。
いつからだっけ･･･このホテルに来たの。
時間感覚が狂っているというか、気にしていなかったからいつの間にかここに住み着いていて、いつの間にかシリキの元で働いてたからな。

「なら、スカーちゃん達の先輩になるんだね！」
『先輩と言われるほどでもないですが、皆様よりこちらの生活は慣れてますのでなんでもお聞きください。』

というか、どこまで知っているのだろうか。
レディースカーさんは元は確かハイエナ。お風呂の概念とかあるんだろうか･･･。
いやそう言ってしまえばヴェールさんも鐘･･･。大丈夫かな。
とりあえずそんな話は後でルイと相談しよう。

『えっと、今からお部屋にご案内するのですが、お一人お一人部屋を案内した方がよろしいですか？』
「いや、皆一緒でかまわない。そのほうがノアも楽だろう？」
『ありがとうございます。』

ホックさんがそう言ってくれたので助かった。
案内して、戻ってとかめんどくさいからね。

『では参りましょう。』

荷物を持ち、廊下を進む。
突き当たりまで来ると、皆様に部屋の希望を聞くべく振り返る。

『この廊下を挟んで左側が女性のお部屋とさせていただいてます。どこか希望の部屋の場所などありますか？』

そう聞くが皆さん首を横に振られたので、勝手に決めさせていただく。
どうしようか･･･今の並んでいる順で行こう。

『では、ミス・ハーデス様からご案内しますね。』
「えぇ。」
『では、ご自分の好きな部屋を思い描きながら扉を開けてください。』

私がそう言うと、ハーデスさんは目を閉じ扉を開ける。
開いた扉の中をのぞくと、薄いブルーが基調となったどこかギリシャ風の部屋となっていた。

「悪くないわね。」
『お気に召されましたか？』
「えぇ。ありがとう。」

そう微笑んでくれたので、ハーデスさんの荷物を机の上にそっと置き、部屋を後にした。
次はスカーさんだな。

『では次はレディースカー様』
「はいはーい！」

元気よく返事をした後、先ほどのハーデスさんと同じように目を閉じ扉開ける。
広がったのは、なんていうか草原？サバンナをモチーフにした部屋だった。
これ掃除大変そうだな･･･。

「すごい！サバンナみたいだわ！」

たいそうお気に召してもらってよかった。