2人の悪魔と過ごす日々 (ページ11)

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「じゃ、僕だね。あけまーす。」

そう言ってジャックハートさんが扉を開ける。
そこにはやはり白と黒と赤のコントラストの部屋にっていた。

「すごい！僕が思った通りの部屋だ！。」

たいそう喜んで荷物を受け取る時にとびきりの笑顔を見せてくれた。
その時に握手を求められたため、手を差し出すと腕が取れるかと思うくらいぶんぶん振られて焦ったのは内緒にしておこう。

「次は僕がいいな！」

おっと…マルフィさんにしようかと思っていたんだがな…。

｢えっと。マルフィ様、かまいませんか？｣
「問題ないよ。最後だと皆の部屋を参考にしたうえで考えられるからね」

参考になるかはさておき、了承を得たため次の部屋に移動する。

「僕はねぇ…」

話しながら目を閉じ、扉を開けるダルメシアさん。
まぁ、今までの傾向上予想はつくよな。
そんなことを思いながら扉の開いた先を見る。

「わぁ！すごい！本当に僕が思い描いたとおりのクルエラ様の部屋だ。」

なるほど、少しアパートチックだと思ったらマスターの部屋を思い描いたのか。
ま、元の姿が犬だから、飼い主の部屋が落ち着くってことだろうな。

「最後は私だな。」
｢大変お待たせして申し訳ありません。どうぞお開けください。｣

ありがとうと言って、目をつぶり扉を開けるマルフィさん。
自分の顔いっぱいの部屋だったらどうしよう…。いや確かにきれいな顔してるけれど。
そんな失礼なことを思いながら開けた先を見ると。

「ふむ。すばらしい。」

紺色と紫を基調とした高級そうな部屋だった。
失礼なことを考えてすみません…。

｢お気に召されましたか？｣
「あぁ。」
｢では俺はこれで失礼します。なにかあったら部屋のベルで呼んでください。僕もしくはノアが参りますので｣

あ、これ言うの忘れてたな。あとで他の方々にも言っておかないと。

「ありがとう。これから2か月よろしく頼むよ。」

そう微笑み、荷物を受け取るとマルフィさんは部屋の中へ入っていった。

これで案内はひとまず終わったな。
あとは各自で過ごされるだろうから、その間に食事の準備だな。
あとお風呂…ていう概念あるのか？この人たちは…。
これはまぁノアと相談するか。

そんなことを思い、俺はひとまずダイニングルームに戻ることにした。