【198】 ページ22
*side和也*
―――AM 1:50
翔『ニノも素直じゃないよね。』
和「‥何いきなり。」
翔『自分でも分かってるでしょ。』
和「………。」
翔『‥あの状態は、残酷だと思うよ？』
その言葉で、何を言いたいのかが痛いほどに分かってしまった。
和「ハァ…、みんなして何なの。」
翔『‥あの子の為だってニノがしたことが、彼女を１番傷つけてる。』
そんなの自分が一番よく分かっていた。
翔『それに、あの子の幸せを決めるのはニノじゃない。』
和「‥翔ちゃん恋愛アドバイザーにでも就任したの？」
翔『‥あの子の為だとか言ってるんだとしたら、
それはただの言い訳。‥逃げてるだけだよ？』
和「‥翔ちゃん、珍しく容赦なく言うね。」
正論過ぎて返す言葉が見つからなくて、
ため息交じりに零した言葉は、微かに揺れていた。
翔『幸せになってもらいたいからね、２人に。』
和「‥何それ。」
ふざけて笑ってないと、泣いてしまいそうだった。
きっとどっちにしたって、俺は彼女を傷つける。
だけど、噂が飛び火して変な風に彼女の耳に届いて、
アイツを傷つけてしまうよりも。
ちゃんと自分の言葉で伝えて、俺が傷つけた方がいいと。
翔『頑張れ、ニノ。』
彼の言葉を聞いて、そう思った。
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?醂凛?(プロフ) - 和音さんの作品をいくつか読ませて頂きました。どれも内容が素敵で、毎度更新を楽しみにしてます！和音さんの世界観大好きです！夢を見させて頂きありがとうございます。応援しています、頑張って下さい！！！！ (2021年3月19日 0時) (
レス) id: 051ec58ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2020年3月8日 18時
