28話 ページ44
「え、いやさっきジェイド先輩終わりって……」
ミロクが私の心の声を代弁してくれた。
だよね。
私だけじゃなかったよね。その疑問。
「確かに先程の話は終わりと言いましたが、
僕はまだ1度も契約しないとは言っておりませんよ？」
『うわ、コイツ確信犯だ』
ニッコリと素敵な笑顔を浮かべて揚げ足？とってきた。
コイツの腹黒過ぎてもう墨吐き出せんじゃないですかね？
こりゃ口も悪くなりますわ。
今だけ許してね。
まぁまぁまぁ同級生だし許されるはず。
「確信犯だなんてそんな……僕は本当のことを言っただけですし」
「そぉーそぉー。ジェイドは本当のこと言っただけだよぉ？ウミウシちゃん♡」
あールーク先輩流石だわ。
いいあだ名付けるね。
貴方のことコレから
『それじゃぁ此処に泊まらせてくれるってことですか？』
「それはアズールに聞かないと」
「オレらが勝手に決められることじゃねーし」
『あぁ、そう』
キレそう。
でもキレると絶対泊まらせてくれなくなるので抑えなきゃ。
頼んでるのはこっちだし困ってるのもこっちだ。
落ち着け、落ち着け……。
「てかさー、ウミウシちゃんってホントに喧嘩好きだよねぇ」
『好きじゃないし喧嘩じゃないってフロイドくんに前にも言ったはずなんですけど……』
「そのくん付けと敬語辞めてくんない？ウザイから」
『ウザっ!?』
サラッと毒吐いてくるんだけど。
お前さてはドクウツボだなっ!?
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作者名：みゃるかめす | 作成日時：2020年5月9日 18時
