雌雄同体兄弟 (ページ13)

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3話ページ13

ストーリー通りユウくん(見た目は中性的だったけど、声的に男の子だった)には魔力が無くて、会場はざわめき出した。

大丈夫だよ。これからもっとざわめく事起きるから。

そうそう、占い師からの予言。火には気をつけてね。

「だったらその席、俺様に譲るんだゾ！」

予定通り、狸が学園長の腕から逃げて主張し始める。

「そこの人間と違ってオレ様は魔法が使えるんだゾ！だから代わりにオレ様を学校に入れろ！」

うーんなんと傲慢な。
てか、名前なんだっけ？
童話みたいな名前……アンデルセンじゃなくて……
グリ……とグラ？

いや違った。確かグリムだ。

グリムは「とびっきりのを見せてやる」とか何とか言ってそこら中に炎を吐き出した。

その前にリドルくんがいち早く指示出してそこまで被害はいってなさそうなのが良かった。

コレでミロクの顔に傷とか付いてたら食いころ……ｺﾞﾎﾝ何でもないよ。

「うわあ!!あちちちっ！しりに火が！」

ごめんカリムくん。被害ないとか言ってごめん。
君は尻焦げるんだったね。お水あげる。

「カリムくん、コレで消して」

「お、アレン、サンキューな！」

「このままでは学園が火の海です！誰かあの狸を捕まえてください！」