もう恋なんてしないと決めたのに。2

forty-eight ページ7

Aside






先生「永瀬くんは、









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一種の記憶喪失です。」








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記憶、喪失…









ドラマとかでよく聞くけど、




どんなものなのかは、よく分からない。








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勇「どういう記憶喪失なんですか？」









先生「大切な人を、違う人に入れ替えてしまうという



ごく僅かしかない記憶喪失です。





永瀬くんの場合は、Aさんをさっきの方と



入れ替えてしまったみたいですね。」








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ってことは…






廉の彼女=楓ちゃんってこと？









なんで…？





これが運命なんですか？神様…









私は、これからどうやって生きていけばいいの？









・









勇「それは、どうやったら記憶は戻りますか？」









私を見かねた勇太くんが、先生に聞いてくれた。






けれど、答えは簡単だった。








・









先生「永瀬くんの記憶が戻るのを、





待つしかないです。」








・









どのくらいかかるのだろう。









私、もう無理かもしれない…









・









今まで、廉とまた笑いあえると信じて




廉の側に居たのに、





なんか、意味なかったんじゃないかって。









こんなことを思う私は、最低だ。








・









先生「では、また永瀬くんの状態を教えてください。」









そう言って、先生は出て行った。









勇「てか、俺らこんなとこに行ちゃだめじゃん。」









・








私達が今居るのは、先生の部屋。









『ほんとだ…じゃあ、もどろっか。』








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勇太くんと喋りながら、病室へと戻る。








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楓「ふふっ…





いいこと、聞いちゃった♪」








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さっきの先生との会話を、







楓ちゃんが聞いていることなんて知らずに。









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