もう恋なんてしないと決めたのに。2

forty-four ページ3

Aside








ショックだった。









でも、受け入れなきゃいけない事実。







『そう、なんですか…』






先生「はい。早くて半年、遅くて…






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3年、ですかね。」






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そんなに、長いんだ…









先生は、瞳の色を変えることなく話す。






・








先生「永瀬くんの側に居てあげてください。




目覚めるのが、早くなるかもしれません。」









『分かりました…ありがとうございます。』






・








先生は、軽く会釈をすると部屋を出て行った。









私は、廉の病室へと歩き出す。









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・








着いた。








けれど、ドアを開ける勇気がない。






・








この向こうには、どんな顔の廉が居るんだろう。






そう考えると、足が動かなかった。






・








でも、開けないと何も始まらない。







私は、病室のドアをゆっくり開けた…







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そこに居たのは、私の大好きな







『廉…』








廉が居た。






・






意識がないから、ずっと動かない。









私は、そっと廉の手を握った。








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『廉、私待ってるからね…』









また、あなたと笑いあえる日を夢見て。






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頬を撫で、優しくキスをした…









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・









楓ちゃんが見てることなんて、知らずに。

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