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放課後になると、秋声は出久の元へと向かった。
『出久』
｢あ、秋ちゃん。どうしたの？｣
『出久ってさ、凄いって思ったヒーローの分析をノートに纏めてるんだったよね？』
｢うん、そうだけど……｣
『その中にさ、"知る人ぞ知るヒーロー"の分析を纏めたノートとかって、ある？』
｢知る人ぞ知るヒーローかぁ……。一応あるよ。今丁度持ってるけど見る？｣
『……それさ、少しの間借りていい？』
｢うん、いいよ！でも急にどうしたの？｣
『……少し気になっただけ』
｢？そっか！｣
そう言って出久は秋声に"No.8"と書かれたノートを渡した。
秋声は｢ありがとう｣と言ってそれを受け取った。
秋声は出久からノートを借りたので家に帰ろうとしたが、何やら他のクラスが敵情視察に来たみたいだ。
暫く出ることができないな、と感じた秋声は自分の席に座って先程出久から借りたノートを開いた。
『(……ヒーロー名"太宰治"。詳しい個性は分からない。メディアを嫌っているのかあまり世間には知られていない。知る人ぞ知るヒーロー。
聞いた話によると太宰治の写真を撮ったのだが、いつの間にか消えてたということがあったらしい。
その他にも、中島敦・国木田独歩・江戸川乱歩・与謝野晶子・宮沢賢治・泉鏡花・谷崎潤一郎・福沢諭吉の写真も消えているとのことだ。
つまり目で目撃した者にしか分からないヒーローのようだ。
なので名前だけで知られることが多いので都市伝説化しているヒーローだ。
ヒーロー名"中島敦"。彼も詳しい個性は分からない。そして太宰治同様に＿＿＿＿)』
秋声は心の中で読みながら食い入るようにノートを見る。
出久のノートには探偵社員全員の分析が書かれてあった。
出久はどうやら偶然、探偵社員が全員集結した時に彼らを見かけたようだ。
だから全員の分析を書けたのだ。
分析……というより情報が少なすぎてただ纏めているだけのようになってしまっているが、秋声には充分過ぎる情報だった。
そして秋声は確信した。
＿＿＿この世界に探偵社員、そしてポートマフィアがいる、と。
秋声が再びノートを見ていると、
｢＿＿＿＿俺、このヒーロー知ってるぞ｣
『！』
轟がいきなり秋声の後ろから秋声が見ていたノートを指さして話しかけてきた。
轟が指をさしたのは太宰の分析が書かれたページだった。
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零斗(プロフ) - 赤くんさん» そう言っていただけると嬉しいです！ありがとうございます^^ (2018年1月14日 0時) (
レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
赤くん(プロフ) - コメント失礼します！すごく面白いです！！ 時々出てくる探偵社の人達の優しさに心がぎゅーっとなります！更新頑張って下さい！！ (2018年1月14日 0時) (レス) id: 7557c13daf (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - ライカさん» ありがとうございます！頑張ります^^ (2018年1月13日 22時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
ライカ - これからもずっと更新楽しみにしてます！頑張ってください (2018年1月13日 21時) (レス) id: ed21ea3381 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - ヨッシーさん» 覚えていますよ！前作でもコメントありがとうございます！頑張ります^^ (2018年1月13日 16時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零斗 | 作成日時：2018年1月8日 0時
