北原が風邪引いた ページ7
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『……ケホッ』
目を覚ました瞬間、激しい頭痛がした。
そしてなんだか暑いようで寒い。
Aは最悪な目覚めをしてしまった。
そして、ふと思い出す。
……そう云えば今日はウチの傘下のどっかの会社との会議があったな。
そう思い出したAは着替えようと立ち上がる。
すると、コンコンッとドアを叩く音が聞こえてきた。
Aが「どうぞ」と云えば部屋の中に中也が入ってきた。
……そう云えば中也と一緒に会議室に行こうと約束してたっけとAは思い出す。
「手前が珍しく遅せぇなと思って来てみればまだ着替えてなかったのかよ。寝坊か?」
『……少し気分が悪かっただけ』
「気分?」
『ああ、もう平気だが』
そう云うAだが顔は赤いしフラフラしている。
そんはAを見て不審に思った中也は自身の手をAのおでこに当てる。
そして驚いたような顔をした。
「手前……高熱じゃねぇか」
『……熱?』
「ああ……手前、寝とけ。んでもって待ってろ」
「熱があったのか」と思うと同時に「この位大丈夫だ」と云おうとしたが体が云うことを聞かずに中也に背中を押されるままにAは再びベッドへと寝かされた。
頭がボーッとする中、ただずっと天井を見ているとガチャっと部屋のドアが開いた。
入ってきたのはお粥らしきものをもった中也と号泣の紅葉とオロオロしている森と心配そうな顔をしたエリスだった。
Aはこの状況にツッコミたかったが取り敢えず上半身をベッドから起こした。
『首領、姐さん……エリス嬢まで……』
「Aが風邪を引いたと聞いてもう私は心配で心配で……様子を見に来たのじゃ……」
「A!大丈夫?」
「Aちゃんんんんん……死なないでぇぇぇ……」
『エリス嬢、私は大丈夫ですよ。
姐さん、取り敢えず涙拭いて。
首領、莫迦ですか』
号泣している紅葉と先刻から「ああああ……」と云っている森に呆れるA。
すると、中也がベッドの近くの椅子に座った。
「A、お粥作ってきたが食えるか?」
『……お腹空いてない』
「食え、んで薬飲め」
『んぐっ!?』
聞いてきたくせして強制にお粥を口の中に突っ込んでくる中也。
……強制的に完食して薬を飲みました。
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零斗(プロフ) - eyeさん» ほっこりな感じを書きたかったんですよ〜^^コメントありがとうございます! (2017年12月31日 14時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 夢主さん可愛すぎですな!ほっこりほっこりです (2017年12月31日 14時) (レス) id: 4cc54018e6 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - 霊魔さん» かわいいですよね〜^^ (2017年12月31日 12時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
霊魔(プロフ) - いいですよね〜ワン©!!私、飼ってますよ〜なんで、嫌いなのか分からない!! (2017年12月31日 12時) (レス) id: 2218c279c9 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - Rさん» コメントありがとうございます^^そう言っていただけると本当に嬉しいです!ありがとうございます^^ (2017年12月30日 23時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零斗 | 作成日時:2017年12月29日 18時