犬 ページ6
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「___で、この犬をどうするかだな」
散らばった資料の片付けを終え、黒蜥蜴の広い訓練所的な場所へと移動した一同。
森は今、不在のため如何するかを考えていた。
『……てかその犬どこに居たの』
「ポートマフィア内に。恐らく此処の近くの路地裏に段ボールがあったのでそこから抜け出して此処に迷い込んで来たのかと……」
「なら元の場所に戻してきたらいいんじゃねぇのか?」
『それは駄目。可哀想だ』
「いや良い奴かよ」
相変わらず距離を取ってるうえに中也の後ろで犬を見るA。
だが犬を見捨てると云う考えは頭にないようだ。
『……どうせなら太宰の所に行けばよかったのに。それか中也が犬嫌いだったらよかったのに』
「あ?んだと」
『だって中也、最近私にしょうもない悪戯ばっかしてくんじゃんか!この前なんて珍しく珈琲淹れてくれるって云うから甘めの珈琲頼んだら砂糖じゃなくて塩入れてくるし、昨日なんて肩をトントンってしてきたから振り返れば人差し指を私のほっぺたに突き刺してくるしよ!!!』
「それは手前からしょうもない悪戯してきたから仕返してやったんだよ!手前の方が酷いからな!手前が「珈琲あげる」って珍しく云ってきたから受け取ればその珈琲やけにシュワシュワしてて飲んでみたらコーラで思わず吹き出したってこともあったんだからな!!」
「「「(悪戯のレベルが幼稚……)」」」
幼稚レベルの云い合いを続ける2人。
犬のことなんか放ったらかしだ。
すると、中也がふと何かを思いついたのか犬の頭を撫で始めた。
「よーしよしよし。いい子だ まめきち」
『んだよその名前』
すると中也は立ち上がり、Aを指さしてまめきち(仮)にこう云った。
「行け、まめきち!」
「ワンワンッ」
『!』
まめきち(仮)は中也の指示した通りAに向かって走る。
『……中也、覚えとけよ!!!』
Aは慌てて逃げた。
立原や銀、樋口を巻き込みながら。
その後、ちゃんと帰ってきた森に犬のことを話て里親を見つけてもらい、無事に事件は解決した。
余談だが、あの後Aは中也に
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作者、犬は大好きです。
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零斗(プロフ) - eyeさん» ほっこりな感じを書きたかったんですよ〜^^コメントありがとうございます! (2017年12月31日 14時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 夢主さん可愛すぎですな!ほっこりほっこりです (2017年12月31日 14時) (レス) id: 4cc54018e6 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - 霊魔さん» かわいいですよね〜^^ (2017年12月31日 12時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
霊魔(プロフ) - いいですよね〜ワン©!!私、飼ってますよ〜なんで、嫌いなのか分からない!! (2017年12月31日 12時) (レス) id: 2218c279c9 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - Rさん» コメントありがとうございます^^そう言っていただけると本当に嬉しいです!ありがとうございます^^ (2017年12月30日 23時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零斗 | 作成日時:2017年12月29日 18時