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探偵社とポートマフィアの衝突が始まってしまった。
そんな衝突が起こっている中、重傷を負ったAはゆっくりと目を覚ます。
『ん……』
目を覚ませば見慣れた部屋。
ポートマフィアの医務室だ。
Aはハッとして起き上がる。
｢まだ起きあがんなよ｣
『！』
Aが立ち上がろうとすれば扉にもたれかかって腕を組んでいるAの部下＿＿＿志賀直哉の姿があった。
『……直哉、今の状況は』
｢探偵社と
『何で』
｢首領が盛られた毒はある犯罪者の盛つウイルス型の異能だった。極小型の異能生物が四十八時間かけて成長し宿主二人……つまり探偵社の社長と首領の体を食い破るらしい。但しその前に宿主のどちらかが死ねば異能は停止するとのことだ｣
『……2日か』
｢ていうかお前何者だよ。銃で2発撃たれてこの短時間で目を覚ますって相当だぞ｣
『誰かに呼ばれた気がした』
｢なんだよそりゃ｣
2人が話していると、直哉の携帯が鳴った。
電話をかけてきたのは樋口だった。
直哉はスピーカーにしてAにも聞こえるようにする。
(志賀さん！そちらに首領は来ていませんか！？)
｢いや、来てねぇが……どうした？｣
(首領が病床より消えたんです！)
『｢！？｣』
樋口は慌てた様子でそう云う。
Aはいつものように少し考えたあと、立ち上がって直哉の携帯に話しかけた。
『樋口』
(！Aさん！？目覚めたんですか！？)
『嗚呼。それより、お前の近くに広津さんはいるか？』
(広津さん？……！いますよ！)
『じゃあ悪いが、広津さんに私の声が聞こえるようにして』
(？判りました)
『広津さん、聞こえる？』
(ああ、聞こえるよ。目を覚ましたのだね)
『うん。それでなんだけど、今の状況は判ってるね？それで聞きたいんだけど……首領は自らの意志で此処を出たんだよな？』
(ああ、そうだ。外の見張りに目撃者があった)
『そうか……ありがとう』
Aはそう云うと、ベッドの近くに置いてあった外套を着る。
｢……でも首領は何で此処を出たんだ？｣
電話を切った直哉がAに訊ねる。
Aは目を伏せて答えた。
『私達を守る為だよ』
｢守る為……っておいお前どこ行くんだよ！？まだ安静にしてなきゃ駄目だって！！｣
直哉の止める声を聞かずにAは走って部屋を出ていった。
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零斗(プロフ) - ぐじゅぇりさん» 正直、最後はどうやって終わらせようか迷っていました。なのでグダっとしていないかとか不安だったのですがそう言って貰えるととても嬉しいです。ありがとうございます！ (2017年12月28日 22時) (
レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - うん。 泣いた。 (2017年12月28日 22時) (レス) id: c1c1a5cea8 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - eyeさん» 素敵な作品……そう言っていただけるととても嬉しいです！ありがとうございます^^ (2017年12月26日 17時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - めぐみさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです^^ (2017年12月26日 17時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 最後感動しました！素敵な作品を見せてくださりありがとうございました！ (2017年12月26日 15時) (レス) id: 4cc54018e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零斗 | 作成日時：2017年12月23日 15時
