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『じゃあルーシーって呼ぼうかな。資料見たなら判ると思うけど私の名前は北原A。私も呼び方は任せるよ』
｢じゃあAと呼ばせてもらうわ｣
モンゴメリはそう云うと少し間を置いて、｢で、この後はどうすればいいの？｣と続けた。
『ん？』
｢珈琲の淹れ方、教えてくれるのでしょう？この後はどうすればいいのよ｣
『……ふふっ』
｢な、何で笑うのよ！｣
『何でも。……えっとね、この後は＿＿＿』
｢こう、かしら……｣
『お、そうそう。上手じゃん』
Aが教える通りに珈琲を淹れるモンゴメリ。
珈琲は美味しそうに完成した。
Aは教えると云っても口だけで教えていたので作ったのはモンゴメリだ。
｢……どうかしら｣
『ん、とても美味しい』
｢……貴女教えるの上手ね｣
『そうかな？』
｢教えてくれてありがとう｣
『私が勝手にやったことだ。構わないよ』
Aとモンゴメリは暫く話した。
2人はどうやら気が合うようで直ぐに打ち解けられた。
｢でもよく此処に来る気になったわね。此処の2階は探偵社よ？｣
『まぁ、私も最初は考えたんだけどね。変装してるから大丈夫かなって』
｢でも直ぐに私にバレたじゃない。もし此処に探偵社の誰かが居てバレてたらどうするのよ……｣
『大丈夫。バレたとしても＿＿＿』
｢……ｺﾞｸｯ｣
Aは一度言葉を切り、モンゴメリは息を呑む。
そしてAはニャッと笑って話し出した。
『逃げるから大丈夫』
｢！逃げるって……貴女やっぱり変だわ｣
『酷いなァ』
ケラケラ笑うAに呆れたように笑うモンゴメリ。
するのカランカランッとドアベルが鳴った。誰かがうずまきに入ってきたのだ。
｢こんにちは〜……｣
入ってきたのは敦だった。
Aは秒速で帽子と眼鏡をかける。
｢(早……)｣
『……じゃあ"僕"はそろそろお暇しようかな』
｢！｣
一人称を｢僕｣に変えたA。
髪はそこまで長くはないし、一つに結んでいるので多分バレないと思ったのだ。
｢……そう、残念だわ。また来る？｣
『うん、また来るよ。じゃあね』
｢ええ。ありがとうございました｣
モンゴメリに軽く手を振り、うずまきを去っていくA。
今日はいい日になったなと思うAだった。
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零斗(プロフ) - ぐじゅぇりさん» 正直、最後はどうやって終わらせようか迷っていました。なのでグダっとしていないかとか不安だったのですがそう言って貰えるととても嬉しいです。ありがとうございます！ (2017年12月28日 22時) (
レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - うん。 泣いた。 (2017年12月28日 22時) (レス) id: c1c1a5cea8 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - eyeさん» 素敵な作品……そう言っていただけるととても嬉しいです！ありがとうございます^^ (2017年12月26日 17時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - めぐみさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです^^ (2017年12月26日 17時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 最後感動しました！素敵な作品を見せてくださりありがとうございました！ (2017年12月26日 15時) (レス) id: 4cc54018e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：零斗 | 作成日時：2017年12月23日 15時
