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『___嗚呼、私の部屋の机の上に置いてある。……そう、それだ。それをお前の異能で私の手元まで移動させてほしい』


(……仕方ねぇな。それをするのに体力使うんだぞ。感謝しろよ)


『はいはい』





Aは電話で誰かに何かを頼んでいるようだった。

Aが頼んだ瞬間、Aの手元にウィッグと眼鏡が出現した。

Aが連絡していた相手は直哉。Aは"変装"する為の衣服を直哉に頼んで瞬間移動して貰ったのだ。





(でもいきなりなんで変装道具なんか?)


『一応の為、な』


(……?)





Aは直哉にそう答えると、静かに太宰の指示を待った。


・−・−・−


一方太宰は谷崎や賢治と話していた。

(※暫く会話文が続きます)





「谷崎君、廃坑周辺から逃走する人影は?」


(太宰さんの云う通り上空から見張ッてますが誰も……)


「街は探偵社とマフィアが目を光らせている。だから奴はこの潜窟に篭もる他ない。夏目先生が造った黄金の好機。潰す訳にはいかないよ」


(!太宰さん!廃坑北部から車が出てきました!)


(一台じゃありません。二台……三台も!)


(きっと逃走用の車両です。今直ぐ地上に連絡して追跡を)


「無視だ」


(え!?)


「私達の手勢を削ぐ囮だ」


(でも本物かも……囮と断じる根拠は何です?)


「私ならそうするから」


(……判りました。では引き続き監視を)


(谷崎さん!廃坑の西側から幌車が来ました!今度こそ)


「……否、違う。それも無視だ」


(!南東側から数名の武装兵が脱出移動中!頭巾の人物を護送してます!)


「無視だ」


(ですが……)


「あの魔人の捕縛だ。手勢は一人も無駄に出来ない。無視だ」




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零斗(プロフ) - ぐじゅぇりさん» 正直、最後はどうやって終わらせようか迷っていました。なのでグダっとしていないかとか不安だったのですがそう言って貰えるととても嬉しいです。ありがとうございます! (2017年12月28日 22時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - うん。  泣いた。 (2017年12月28日 22時) (レス) id: c1c1a5cea8 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - eyeさん» 素敵な作品……そう言っていただけるととても嬉しいです!ありがとうございます^^ (2017年12月26日 17時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - めぐみさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです^^ (2017年12月26日 17時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 最後感動しました!素敵な作品を見せてくださりありがとうございました! (2017年12月26日 15時) (レス) id: 4cc54018e6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零斗 | 作成日時:2017年12月23日 15時

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