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(プルルルル)
Aが黙々とパソコンで作業をしていれば太宰の携帯電話が鳴った。
電話の相手は田山花袋だった。
太宰はスピーカーにしてAにも聞こえるようにした。
「もしもし。どうしたんだい、花袋君」
(太宰、潜入した2人がウイルス異能者と遭遇した!今は其奴を追っておるぞ!)
『「!」』
花袋の言葉に反応するAと太宰。
Aは花袋に向かって話しかけた。
『そのウイルスはどんな状況から感染するか判るか?』
(ふぇあ!?お前さん誰じゃ!?)
『あ、悪い。北原と云う者だ。詳しいことはこの戦いが終わってから適当に聞いてくれ。
で、今聞いたことを教えて欲しい』
(あ、ああ……奴のウイルスは傷口から感染し、高熱と目眩で直立困難になる。掠り傷でも受けては駄目じゃ)
『……なるほど。太宰、芥川達に連絡を繋げよう』
「そうだね。報告ありがとう、花袋君」
太宰は電話を切り、連絡を繋げるように操作を始めた。
・−・−・−
あれから数十分後、漸く太宰のパソコンが敦に繋がった。
Aは自分のパソコンを弄りながらも太宰のパソコンを一緒に覗く。
「敦君?あぁ、漸く繋がったか」
『2人共大丈夫か?』
(太宰さん、北原さん!)
「花袋君から聞いた。ウイルス異能者を追っているね?奴のウイルスは傷口から感染し高熱と目眩で直立困難になる。掠り傷でも受けては駄目だ。首魁たるドストエフスキーは私とAに任せろ。ウイルス異能者を絶対に逃がすな」
『太宰の云う通り、ドストエフスキーは私と太宰に任せて。2人共、気をつけろよ。任せたぞ』
そこまで云ったところで太宰は連絡を切った。
Aと太宰は顔を見合わせる。
そしてAは誰かに連絡を取り、太宰は谷崎や賢治に連絡を取るなどのそれぞれの行動に移った。
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零斗(プロフ) - ぐじゅぇりさん» 正直、最後はどうやって終わらせようか迷っていました。なのでグダっとしていないかとか不安だったのですがそう言って貰えるととても嬉しいです。ありがとうございます! (2017年12月28日 22時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
ぐじゅぇり - うん。 泣いた。 (2017年12月28日 22時) (レス) id: c1c1a5cea8 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - eyeさん» 素敵な作品……そう言っていただけるととても嬉しいです!ありがとうございます^^ (2017年12月26日 17時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - めぐみさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけると嬉しいです^^ (2017年12月26日 17時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
eye(プロフ) - 最後感動しました!素敵な作品を見せてくださりありがとうございました! (2017年12月26日 15時) (レス) id: 4cc54018e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零斗 | 作成日時:2017年12月23日 15時