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(カランカランッ)





『いらっしゃいませ……あら、』


「こんにちは、Aさん……鏡花ちゃん、この人が話していたAさん」


「……こんにちは、私は鏡花」


『可愛らしいお客様……いらっしゃいませ。席へどうぞ』





ある日うずまきに訪れたのは敦と泉鏡花。

二人はカウンターに腰掛ける。





『注文はどうしますか?』


「あ、僕は蜜柑汁酢で。鏡花ちゃんはどうする?」


「……温牛乳(ホットミルク)


『畏まりました』





鏡花はAが温牛乳を作る姿をジッと見ていた。

まるで何かを思い出すように。





『……気になりますか?』


「……そうじゃなくて、何故か貴女はとても懐かしい感じがする」


『……懐かしい感じですか?』


「……そう。誰かに似ている。けど、思い出せそうで思い出せない」


『不思議ですね……中島さん、判ります?』


「え、僕ですか!?いやぁ……ちょっと判りませんね……。あ、あと僕の事を下の名前で呼んでくれませんか?名字ってあんまり慣れてなくて……」


『!判りました』





話してる間にも蜜柑汁酢と温牛乳は完成し、それぞれの手に渡る。





「……甘い」


『あ、その温牛乳に少しだけ砂糖を入れたんです。……お口に合いませんでした?』


「ううん、美味しい」


『……それは良かった』





鏡花は少し頬を緩ませて温牛乳を飲む。

Aにはその鏡花の姿がたまらなく可愛く思えた。





・−・−・−


「ありがとうございました!」


「……A、また来る」


『はい、お待ちしております』





「ご馳走様でした」と云って出ていく二人。

Aが鏡花が出ていった後、どこか嬉しそうに微笑んでいたのを鏡花は知らない。


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零斗(プロフ) - 霊魔さん» コメントありがとうございます。頑張ります^^ (2017年12月15日 18時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
霊魔(プロフ) - めっちゃ、面白くて引き込まれました!更新頑張ってください!m(_ _)m (2017年12月15日 18時) (レス) id: 2218c279c9 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - ヨッシーさん» どうでしょう……?もしかしたら似た名前の人かも知れませんよ……?(笑) (2017年12月12日 22時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - おっと?中也という私の推しの名前が出ましたねぇニヤニヤ (2017年12月12日 22時) (レス) id: 0af952e335 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - 真唯さん» そう言って貰えると嬉しい限りです。ありがとうございます。頑張ります (2017年12月11日 21時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零斗 | 作成日時:2017年12月9日 21時

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