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「やっぱりここのケェキは美味しいね!」
『ありがとうございます』
翌日、うずまきにやって来たのは名探偵の江戸川乱歩。
彼は毎週水曜日の仕事がない日に決まってうずまきに来てはAと話していた。
「それでね、今日の話なんだけど___」
『!そうなんですか。じゃあその後____』
「そうそう!そこで_____」
話を聞くだけでなく、会話に参加してくれるAが乱歩には嬉しかった。
それにAは聞き上手でもあった為、乱歩はとても話しやすく思っていた。
「___と、いうのが今日の話!」
『とても不思議なお話でした』
「そうでしょ!」
そう乱歩は嬉しそうに笑い、ココアを一気に飲む。
そして飲み終えたかと思えば今度はAの事をジッと見始めた。
『?あの、何か……』
「なんかAって……不思議だよね」
『不思議、ですか?』
「うん。何かこう……時々何考えているんだろうって思う時がある」
『……私、ボーッとしてることが多いからですかね』
「そうかもね……ま、別にそんな事どうでもいいけど!」
『……そうですか』
すると乱歩はガタッと席を立ち上がった。
「ご馳走様!今日はこの後予定があるからそろそろ行くね!また来るよ!」
『はい。気をつけて行ってきてくださいね』
「勿論!」
乱歩はお代を払い、うずまきを出ていこうとしたが急に振り返ってAの方に向かい始めた。
『どうしました?何か忘れ物でもしましたか?』
「これあげる」
『これは……ビー玉?』
「そ、綺麗でしょ?」
『はい、とても綺麗です……ありがとうございます』
「ん、じゃあね」
乱歩がうずまきを出ていってからもビー玉を見つめるA。
Aは大事にそのビー玉をポケットに仕舞った。
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零斗(プロフ) - 霊魔さん» コメントありがとうございます。頑張ります^^ (2017年12月15日 18時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
霊魔(プロフ) - めっちゃ、面白くて引き込まれました!更新頑張ってください!m(_ _)m (2017年12月15日 18時) (レス) id: 2218c279c9 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - ヨッシーさん» どうでしょう……?もしかしたら似た名前の人かも知れませんよ……?(笑) (2017年12月12日 22時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - おっと?中也という私の推しの名前が出ましたねぇニヤニヤ (2017年12月12日 22時) (レス) id: 0af952e335 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - 真唯さん» そう言って貰えると嬉しい限りです。ありがとうございます。頑張ります (2017年12月11日 21時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零斗 | 作成日時:2017年12月9日 21時