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『森さん……何処でしょうか……』


「あっちの方で道に別れたの!」


『では、あっちの方に行ってみましょうか』





クレープを食べ終え、森を探すAとエリス。





『(……それにしても人が多いな)』





今は何故だか人が集中している道で森を探していた。






(ダッ)





『……!』





ふとすれ違った赤毛の女の子。

Aがすれ違いざまに見た時にその赤毛の女の子は泣いていた。





『(……成程)』





その一瞬でAはこの付近で何が起こったのかを悟った。





「あああっ、エリスちゃん!」


『あ……』





Aが赤毛の女の子のことを考えていれば聞き覚えのある声が聞こえてきた。

その声は勿論、





「大丈夫だったかい?何処に行ってたのだい?心配したのだよう……突然居なくなるから!」


「急に消えたらリンタロウが心配すると思って」


「そうだよ、心配したよう……泣くかと思ったよう……」


「そしたら泣かせたくなった」


「非道いよエリスちゃん!でもかわいいから許す!」





Aとエリスが探してた森の声だ。

森はぶわっと泣き出していた。

その様子をAは無表情で見ていた。





『森さん……』


「!やあ、Aちゃん。エリスちゃんと一緒にだったのだね……」


『はい、偶然出会って』


「そうだったのかい。まあ、丁度いいね」


『はい』





暫く森と話していたAは森の後ろに敦と鏡花居ることに気がついた。





「!Aさん……!!」


「敦さん……それに鏡花さんも」





「どうして此処に!?」と云う敦。

だが、その言葉を遮るように森が話にやってきた。

敦と森は話し出す。

その間、Aは先刻から森を見て震えている鏡花に声をかける。





『……鏡花』


「!」


『……大丈夫。お前はもう"あの場所"に戻らなくていい。それに……鏡花には探偵社が向いているよ』


「A……?」


『……』





困惑する鏡花に微笑みかけるA。

再び森と敦を見ると、丁度話が終わったようだ。





「Aさん、今からうずまきに戻るんですか?」


『あ、いえ。今日は違うんです。別の所に行く用事があって』


「そうですか……もしうずまきならお送りしようと思ったんですが……実は先刻、組合と交戦したんですよ……」





Aにこっそりと伝える敦。

Aは「そうなんですか……」と云いながらも内心では予想が的中していたなと思う。




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零斗(プロフ) - 霊魔さん» コメントありがとうございます。頑張ります^^ (2017年12月15日 18時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
霊魔(プロフ) - めっちゃ、面白くて引き込まれました!更新頑張ってください!m(_ _)m (2017年12月15日 18時) (レス) id: 2218c279c9 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - ヨッシーさん» どうでしょう……?もしかしたら似た名前の人かも知れませんよ……?(笑) (2017年12月12日 22時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - おっと?中也という私の推しの名前が出ましたねぇニヤニヤ (2017年12月12日 22時) (レス) id: 0af952e335 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - 真唯さん» そう言って貰えると嬉しい限りです。ありがとうございます。頑張ります (2017年12月11日 21時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零斗 | 作成日時:2017年12月9日 21時

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