010 ページ11
.
｢それでね＿＿＿｣
『それは楽しそうですね』
｢……｣
今日はAの仕事が休みの日。
と云うことで太宰、谷崎、Aと云う何とも云えない3人組で買い物へと来ていた。
『今日はいい天気ですね』
｢そうだねぇ。何かいい事がありそうだ｣
太宰は空を見上げてそう云う。
すると次の瞬間、
｢そっちにひったくり犯が逃げたぞ！！｣
不意にそんな声が聞こえ、3人は反応する。
そのひったくり犯はこちらへと向かってきてるようだった。
｢……どうやらいい事はなさそうだね｣
｢……ですね｣
『……』
どうやらこの近くでひったくり事件があったようで犯人が逃げているようだ。
｢どけぇ！！！｣
『！』
そして運悪く、ひったくり犯がAに向かって走ってきた。
手には刃物を持っている。
｢Aさんッ！！｣
『……』
谷崎が慌ててAを庇おうとする。
だが、Aは冷静な判断で凶器を持って襲いかかってくる男を交わして素早く手を捻り、男の身動きを封じた。
『……抵抗したら腕を折る』ﾎﾞｿｯ
｢ひっ……｣
｢Aさん！大丈夫ですか！？｣
『あ、谷崎さん。私はこの通り平気です』
｢お見事だね、Aちゃん。でもよく咄嗟に動きを止めることができたね……｣
『ある人に体術を習ってたんです。護身用にって。真逆こんなところで役立つなんて……』
｢世の中物騒ですね｣とAは笑う。
Aの笑みに太宰も谷崎も安心した。
……2人にはあの時Aが男に呟いた言葉は聞こえていなかった。
Aの謎は深まるばかりだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 552人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
零斗(プロフ) - 霊魔さん» コメントありがとうございます。頑張ります^^ (2017年12月15日 18時) (
レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
霊魔(プロフ) - めっちゃ、面白くて引き込まれました！更新頑張ってください！m(_ _)m (2017年12月15日 18時) (レス) id: 2218c279c9 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - ヨッシーさん» どうでしょう……？もしかしたら似た名前の人かも知れませんよ……？(笑) (2017年12月12日 22時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - おっと？中也という私の推しの名前が出ましたねぇﾆﾔﾆﾔ (2017年12月12日 22時) (レス) id: 0af952e335 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - 真唯さん» そう言って貰えると嬉しい限りです。ありがとうございます。頑張ります (2017年12月11日 21時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：零斗 | 作成日時：2017年12月9日 21時
