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喫茶店内にポカポカと暖かい日差しが差し込む。
この時間は客が少ない時間帯なので案外ゆっくりと出来る。
この時間帯のAの日課はお気に入りの小説を読むこと。
Aは読書が大好きだ。少し本を読むだけで心が落ち着くからだ。
(カランカランッ)
「やあ、Aちゃん」
『……太宰さん。いらっしゃいませ』
するとドアベルの音が鳴り、この喫茶処の上の階にある武装探偵社の社員である太宰がうずまきにやって来た。
Aがうずまきで働くようになってから太宰はよくうずまきに訪れるようになった。
そして、今日はもう一人。
『?太宰さん、そちらの方は……』
「ああ、彼は中島敦君。探偵社の新入社員だよ」
「は、初めまして!中島敦です……」
『初めまして。ここの給仕をしてるAと申します』
「よろしくお願いします」と云って敦に微笑むA。
敦はそのAの綺麗な笑みに顔を赤くする。
実は敦は太宰から事前に少しだけAの事について聞いていた。
太宰曰く、「彼女はニッコリと笑う感じじゃなくて微笑むように笑うから控えめな感じで可愛らしい」とのことだ。
最初は「何だその情報……」と思っていた敦だが、実際にAの微笑みを見れば太宰の情報にも納得がいった。
『注文はどうしますか?』
「私は珈琲を頼むよ。ブラックでね」
『畏まりました。中島さんはどうしますか?』
「あ、じゃあ僕は……
『畏まりました』
カウンターに座る太宰と敦の前で注文の品を作り始めるA。
敦は興味津々でその様子を見ていた。
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零斗(プロフ) - 霊魔さん» コメントありがとうございます。頑張ります^^ (2017年12月15日 18時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
霊魔(プロフ) - めっちゃ、面白くて引き込まれました!更新頑張ってください!m(_ _)m (2017年12月15日 18時) (レス) id: 2218c279c9 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - ヨッシーさん» どうでしょう……?もしかしたら似た名前の人かも知れませんよ……?(笑) (2017年12月12日 22時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
ヨッシー(プロフ) - おっと?中也という私の推しの名前が出ましたねぇニヤニヤ (2017年12月12日 22時) (レス) id: 0af952e335 (このIDを非表示/違反報告)
零斗(プロフ) - 真唯さん» そう言って貰えると嬉しい限りです。ありがとうございます。頑張ります (2017年12月11日 21時) (レス) id: 675fc1e898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零斗 | 作成日時:2017年12月9日 21時