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「そういえば、Raindropに出演させていただいたとき、俺にたくさん話振ってくれてありがとうございました。事務所から何か言われませんでしたか?」


『ん?あぁー言われたよ(笑』


「ですよね」


予想通りすぎて苦笑してしまう。


『ていうかセブチゲストに呼ぶのもやめようって話になってたし』


「え」


『でもそれはおかしいじゃんって思って、直談判しに行ったら許してもらえてさ。いやぁ〜言ってみるもんだね(笑』


ケラケラと笑いながらそう言うヌナ。


なんでヌナはそこまでしてくれるんだろう。


まだ知り合ってから1,2ヶ月しか経っていないのに。


「...どうしてそこまでしてくれるんですか?」


ヌナは片手に茶碗、その反対に箸を持ったまま話し続けた。


それはそれは普通の世間話をしてますって言うテンションで。


『私はね、ウォヌを信じてるの』


「え...」


『昔のウォヌが悪いことをしたからと言って、今のウォヌも悪いとは限らないじゃない?』


「それは...自分では何とも」


『今のウォヌはちゃんと謝って十分すぎるくらいに反省してるじゃん』


『短い間だけどあなた達と関わってきて、本当に良い子達なんだなぁっていうのは私が身を持って知ってるし』


『周りの意見より、実体験の方が重要だしね』


『だから私は、今のウォヌを信じるよ』


ヌナは終始普通のトーンで話し続けた。


特別なことは言ってませんよって感じで。


でもヌナがくれた言葉の全てが、今の俺の心を癒すには十分すぎるものだった。



Aヌナが言葉を紡ぐたびに、俺の心に風が吹いた気がした。


恋愛小説でありがちな言い回しだなって思うけど、それがぴったり合うくらい、俺の心は高鳴ったし、揺さぶられた。


電流が走ったって表現も合っているかもしれない。


小説でこういう表現を見て、“そんな大袈裟な...”なんて思っていた俺が、まさかその気持ちを理解できるときがくるなんて思ってもみなかった。





ヌナとはそのあと、他愛もない話をして解散した。


ヌナと過ごした時間がまるで夢だったかのように頭がぼーっとして、どんな話をしたかはあまり記憶がない。


Aヌナがずっとニコニコしていただけは覚えているけど。


俺はまだ夢見心地のまま、事務所に復帰の挨拶をしに向かったのだった。

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HU - 素敵なお話ありがとうございます...!!楽しく読ませてもらっています!無理のない程度に更新してくださいね。更新するのを楽しみに待っております! (2020年4月28日 0時) (レス) id: 33223aad0a (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - うすすさん» うすすさん、コメントありがとうございます〜! ちょっと心が折れそうだったので、とても心にしみましたTT 続編もぼちぼち考えてますので楽しみにしててください。 (2020年3月9日 21時) (レス) id: 5e5331402d (このIDを非表示/違反報告)
うすす - 感想書かなきゃと思っていたらもう40話超えてました。(遅い)いつも楽しく拝見させてもらってます。これからも頑張ってください!応援してます〜。続編も待ってます。(図々しい) (2020年3月7日 17時) (レス) id: a2b2c72b52 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - ゆんさん» ゆんさん 感想第1号ありがとうございます。シュアペンさんなんですね!少し考えてみます!思いつければいいのですが... (2020年1月27日 12時) (レス) id: 5e5331402d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ジョシュアもほしいです!先生!!!() (2020年1月24日 19時) (レス) id: 1bbea4203f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まお | 作成日時:2020年1月15日 1時

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