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Aヌナが家に帰ってから15分くらい経っただろうか。
家のインターホンが鳴った。
「はい?」
『Aです!ちょっとドア開けて』
玄関の扉を開けると、紙袋を両手に下げたヌナがいた。
なんでヌナいっつも紙袋持ってんの。
「また漫画持ってきたんですか?」
廊下を歩くヌナに尋ねる。
『違うよw さすがにそれは私どんだけジフニに漫画読ませたいんやってなるでしょ(笑』
リビングに到着すると、ヌナは紙袋をドンっとテーブルの上に置き、中身を出し始めた。
『お昼ご飯一緒に食べよう!病み上がりの人に出前はなぁって思って。作り置きばっかりで悪いんだけど』
タッパーに入っているのは日本食なんだろうか。
家で温めてきたのか、蓋を開けると湯気が立ち上って美味しそうな匂いが部屋中に広がった。
『ウォヌ日本の料理食べれる?なんか病み上がりといえばって和食だろって日本人の安直な考えで持ってきちゃったんだけど』
「食べれます。でもいいんですか?』
『いいんですかって何が?』
「いや、ご馳走になっちゃって」
『いや全然いいよ。おかずは作り置きだし、スープはインスタントだし、お米はミンギュが炊いといたであろう炊飯器に入ってるやつをいただこうと思ってるし、こちらこそいいんですか?って感じ』
ヌナは話しながらどんどん昼食の準備をしていく。
俺には遠慮するという選択肢はないらしい。
『荷解きは?終わった?』
「はい、なんとか」
『そっか。よかったね。じゃあ手洗っておいで〜』
Aヌナは俺たちの寮母さんだったのかな?って錯覚を起こしそうになりながら、俺は洗面所に行ったのだった。
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HU - 素敵なお話ありがとうございます...!!楽しく読ませてもらっています!無理のない程度に更新してくださいね。更新するのを楽しみに待っております! (2020年4月28日 0時) (レス) id: 33223aad0a (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - うすすさん» うすすさん、コメントありがとうございます〜! ちょっと心が折れそうだったので、とても心にしみましたTT 続編もぼちぼち考えてますので楽しみにしててください。 (2020年3月9日 21時) (レス) id: 5e5331402d (このIDを非表示/違反報告)
うすす - 感想書かなきゃと思っていたらもう40話超えてました。(遅い)いつも楽しく拝見させてもらってます。これからも頑張ってください!応援してます〜。続編も待ってます。(図々しい) (2020年3月7日 17時) (レス) id: a2b2c72b52 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - ゆんさん» ゆんさん 感想第1号ありがとうございます。シュアペンさんなんですね!少し考えてみます!思いつければいいのですが... (2020年1月27日 12時) (レス) id: 5e5331402d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ジョシュアもほしいです!先生!!!() (2020年1月24日 19時) (レス) id: 1bbea4203f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まお | 作成日時:2020年1月15日 1時