85 ページ38
WN Side
『ところでウォヌや』
漫画を配達し終えたヌナがリビングに戻ってきて口を開く。
手にはまた紙袋。なんで。
今回は大人しく床に下ろしていたけど。
「何ですか？」
『ヌナは今日、スンチョリからウォヌの荷解きを手伝ってくださいって命を受けて来てるんだけど、どうする？』
「どうするとは？」
『手伝った方がいいなら手伝うし、手伝わない方がいいなら手伝わない。一応お願いされてるからリビングで待機はしておくけど』
スンチョリヒョンには快諾したっぽいのにこう聞いてくるってことはどういうことだ？
『違うよ！？本当はめんどくさかったけど良い格好するためにとりあえず引き受けるだけ引き受けてサボろ〜とか思ってるわけじゃないからね！？』
怪訝そうに見つめる俺に気づいたのか、焦ったようにそう言いながら顔の前で手をブンブン振るヌナ。
『ほら、異性だから見られたくないものもあったりするだろうと思ってね』
「なるほど」
どうやらAヌナはこういうことに気を配れるくらい気遣いができる人らしい。
ジョンハニヒョンが懐くわけだ。
「そんなに荷物も多くないから1人で荷解きできるので、ヌナはお茶でも飲んでてください」
『わかった。お言葉に甘えてお茶しときます。何かあったら声掛けてね』
そう言って、ヌナはキッチンにお湯を沸かしに行った。
粗方荷解きが終わったところで、Aヌナの様子が気になりリビングの様子を見に行った。
ヌナは眼鏡をかけて、ノートパソコンで何かをしているようだった。
多分仕事だろう。
時折頬杖をついて首を傾げたりして、少し行き詰まっているように見えた。
ヌナ、仕事があるのに俺の手伝いしにきてくれたんだ。
「Aヌナ」
『あぁ、荷解き終わった？』
「もうすぐ終わります」
『そっか。ちょっとさ、ヌナ一瞬だけ家帰ってきていい？すぐ戻ってくるから』
「全然いいですよ」
『じゃあお利口に荷解き終わらせとくのよ』
Aヌナはそう言って、重そうな紙袋を片手に宿舎から出て行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 474人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
HU - 素敵なお話ありがとうございます...！！楽しく読ませてもらっています！無理のない程度に更新してくださいね。更新するのを楽しみに待っております！ (2020年4月28日 0時) (
レス) id: 33223aad0a (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - うすすさん» うすすさん、コメントありがとうございます〜！ ちょっと心が折れそうだったので、とても心にしみましたTT 続編もぼちぼち考えてますので楽しみにしててください。 (2020年3月9日 21時) (レス) id: 5e5331402d (このIDを非表示/違反報告)
うすす - 感想書かなきゃと思っていたらもう４０話超えてました。(遅い)いつも楽しく拝見させてもらってます。これからも頑張ってください！応援してます〜。続編も待ってます。(図々しい) (2020年3月7日 17時) (レス) id: a2b2c72b52 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - ゆんさん» ゆんさん 感想第1号ありがとうございます。シュアペンさんなんですね！少し考えてみます！思いつければいいのですが... (2020年1月27日 12時) (レス) id: 5e5331402d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ジョシュアもほしいです！先生！！！() (2020年1月24日 19時) (レス) id: 1bbea4203f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まお | 作成日時：2020年1月15日 1時
