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JS Side
2人で静かな廊下を進み、いつもより並んでいる靴が少ない玄関に着く。
「もし僕が熱を出したときは、今日みたいに付き添ってくれますか？」
靴を履くAヌナの背中を見つめながら、考えていたことを思わず口走ってしまった。
ジョンハニとジュニは僕たちよりもヌナと早く知り合いになっている。
だからヌナにとってあの2人は、僕たちとはちょっと違う存在なのかもしれないって前から少し思ってた。
今日だって熱を出したのがジョンハニだったから付き添ってくれたのかもしれない。
短い期間だけどAヌナと関わってきて、そういう考え方をする人ではないということはわかっている。
でも少し不安になっている自分がいた。
『もちろん。仕事が入ってたら無理かもしれないけど、オフだったら絶対に付き添うよ。当たり前でしょ』
そのヌナの言葉が嬉しくて、思わずハグをしてしまう。
『こら！ここ韓国！アメリカじゃないんだよ！』
ヌナはそう言いながら僕の胸を押し返してきた。
「あはは、ごめんなさい。嬉しくてつい」
『びっくりして心臓止まっちゃうかと思った...』
僕が離れると、ヌナは胸を撫で下ろしながら深呼吸をした。
そして
『ハニにしてあげることをシュアにしてあげないなんてことあるわけないでしょ。2人とも同じくらい大切な弟なんだから』
僕の目をしっかりと見据えながらこう言ってくれた。
この人は無自覚かもしれないけど、僕たちのほしい言葉をくれる人のような気がするんだ。
またハグしたかったけど、ヌナの心臓が止まってしまうのは困るので、頭を撫でるだけにしておいた。
『シュアや...頭撫でるのもそんなに簡単にやったらダメだよ...』
ヌナがすごいジト目で僕を見てくる。
「...？」
『普通の女の子はね、頭撫でられたりハグされたりしたら勘違いしちゃうもんなのよ...』
「はぁ....」
『だから、そういうことは勘違いされてもいい子にしかしたらだめだよ。わかった？約束』
そう言ってヌナは小指を出してきた。
「ネー」
Aヌナは今、ヌナモードに入っているようなので、僕は大人しく小指を絡め、親指同士をくっつけた。
ヌナは満足げに頷くと、僕が足元に置いていた自分の荷物を持ち
『じゃあみんなが帰ってくるまでハニのこと頼んだよ〜。またね』
と手を振りながら玄関を開けて帰っていった。
僕、Aヌナになら勘違いされてもいいんだけどな。
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HU - 素敵なお話ありがとうございます...！！楽しく読ませてもらっています！無理のない程度に更新してくださいね。更新するのを楽しみに待っております！ (2020年4月28日 0時) (
レス) id: 33223aad0a (このIDを非表示/違反報告)
まお(プロフ) - うすすさん» うすすさん、コメントありがとうございます〜！ ちょっと心が折れそうだったので、とても心にしみましたTT 続編もぼちぼち考えてますので楽しみにしててください。 (2020年3月9日 21時) (レス) id: 5e5331402d (このIDを非表示/違反報告)
うすす - 感想書かなきゃと思っていたらもう４０話超えてました。(遅い)いつも楽しく拝見させてもらってます。これからも頑張ってください！応援してます〜。続編も待ってます。(図々しい) (2020年3月7日 17時) (レス) id: a2b2c72b52 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - ゆんさん» ゆんさん 感想第1号ありがとうございます。シュアペンさんなんですね！少し考えてみます！思いつければいいのですが... (2020年1月27日 12時) (レス) id: 5e5331402d (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - ジョシュアもほしいです！先生！！！() (2020年1月24日 19時) (レス) id: 1bbea4203f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まお | 作成日時：2020年1月15日 1時
