ご近所物語 II【S.V.T】

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JS Side


今日は午前は全体で練習した後に、午後はユニット毎の仕事で、ジョンハニを除くボカチは雑誌の取材だった。


みんなハニが心配で早く帰りたいのだろう。


いつも以上に息が合い盛り上がるインタビューになった。


そして写真はハニが回復してから後日撮ることになったらしく、仕事は巻きで終わった。


みんなで宿舎に直帰しようと思ったけど、ジフニはボムジュヒョンから連絡が来て作業室へ、ソクミニとスングァニは資料を受け取りに事務所に行かなければならなくなったみたい。


宿舎は現場と事務所の通り道にあるので、僕は先に送ってもらった。




そういえばAヌナがハニに付き添ってるのか。
でもたまに様子見に来るだけって言ってたし、もういないだろうな。


エレベーターに乗ってそんなことを考える。


そしていつも通り「ただいまー」と言いながら玄関を開けた。


ふと足元を見ると、見慣れない靴がある。


ということは…


いつもより少し早足でリビングへと向かう。



扉を開けると、キッチンの方から歩いてくるAヌナがいた。


「お！Aヌナ！」


『おかえり。早かったね』


家族以外の女の人に“おかえり”って言われるのは初めてでなんだか少し変な感じ。


そのあと、僕とAヌナでお茶をした。


最初はあまり会話がなかったんだけど、僕は不思議と居心地が良くて気にならなかった。


でもヌナは気になるようで、話題を探そうと百面相しながら必死に考えているのがとても可愛かった。


考えた結果思いついたであろう話題も、ちょっと抜けたものなのがまたAヌナらしいのかもしれない。


でも、名前なんて職業柄何と呼ばれてもそんなに気にならないのに、僕がどう感じているのかを考えて聞いてくれたのがなんだかすごく嬉しかった。


“シュア”の方が好きな理由が響きが可愛いからっていうのは予想外だったけど(笑


そんな事を言うAヌナの方が可愛すぎるよね。


年上の人をこんなに可愛いと思うなんて初めてだ。


そして、いつも僕たちの前で見せるしっかりしたヌナの表情とは違って、僕には天然な姿を見せてくれていることがほんの少しの優越感を感じさせてくれた。





もうそろそろ他のメンバーたちも帰ってくる時間かな？


そう思っていると、ヌナも帰る時間になったらしく席を立った。


やることがあると言っていたけど、大方ミンギュあたりと会うのが面倒なのだろう。


僕はAヌナの荷物を持ち玄関へ向かった。

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