おまけとハロウィン(修正) ページ23
イラスト
image:http://uranai.nosv.org/uploader/common/b/3/1/b314b1e7a84526b2c2672a8d0132d1e8.jpg
ーー
(本編とは一切関係ありません)
ハロウィン。簡単に言えば悪霊退散！祭りだ。収穫祭。
そう、俺はずっとそう思っていた。なのに、
「おにいさん！ハッピーハロウィン！」
「…はァ？」
アラジンのせいで壊されてしまった。俺の考え。
思わず間抜けな声が出て、モルジアナに笑われてしまった。…笑いすぎだとおもう。俺はそんな変な声は出してない。
「Aはハロウィン、知らないのか？」
スパルトスが俺にそう聞いてきた。いや、お前俺のことどう思ってるの？
ニヤニヤしているシンを殴る。
全力で殴りたい、この笑顔。もう殴ってるが。
まぁまぁ、とスパルトスが俺を制した。悪いのは俺じゃないんだ。
「あ、Aおにいちゃん！」
ヒナホホの子供達がわらわらと集まってくる。可愛い。だがなんか嫌な予感がする。
「トリックオアトリート！」
バッ、と手を出してくる。…クレクレしないでほしい。財布の中は夢が詰まってるんだ！！夢しか詰まってない！！
ヒナホホに視線で訴える。すると「おう、いつもありがとな！」と言って微笑むだけ。
助けてくれ、なんていう想いは虚しく、ヒナホホには届かなかった。
「A。」
「ッチ、テメーかよ。」
嫌な声が聞こえて振り向くと、ジャーファルがいる。
いつもならにらみ合いが始まるところだが、今日はそうじゃなかった。
「目を瞑ってください。」
「は？誰がお前の……、」
「瞑れ。」
ギロリ、と獅子をもビビらす様な目でそう訴える。いつもと違うから、ちょっと不信感を抱いた。子供達は逃げていく。
「口を開けてください。…早く開けろ。」
無理やりこじ開けられる。扱いをもっと丁重に…と思うと何かが口の中に入ってきた。
「んんんッ！？」
ぬるい、というか、なんというか。
よくわからないが、不味い。
「ッ、に、にがい！！！吐く！！」
「駄目です。全て食べるまで離しませんよ。」
「Aさーん！！トリックオア…っわ！！」
アリババが転び、大量のチョコが宙を舞う。
「ギャー！！」
「ありがとな！」
ダダダッとジャーファルをうまいこと避け、逃げ出した。
「コラ、待ちなさい！！」
ジャーファルの声を無視し、野菜を丸呑みした。
こんなハロウィンも悪くないかもしれない。
夜、出されたのは野菜。
「さ、今日は野菜パーティですよ。」
前言撤回。最悪だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふぇみり - 凄く面白いです!!更新頑張って下さい!! (2016年10月13日 19時) (
レス) id: c932bc428c (このIDを非表示/違反報告)
スイショウ(プロフ) - はじめまして。お気に入り登録させていただきました（＾ω＾）更新頑張ってください (2016年10月9日 12時) (レス) id: 682e32bdcb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れんと x他1人 | 作成日時：2016年9月10日 11時
