第20話 ページ22
ーー主人公視点
1人の人間を殺せば、周りは混乱を起こす。
その人が偉大であればあるほど、殺意は、闇は大きくなる。
抑えきれなくなった殺意は、無害な人間に向けられる。
それをとことん利用する。
そして、国を滅ぼしていく。マギの代わりに、王を殺す。
それがたとえ今は平和な国でも、潰してきたんだ。
「……くそ、番犬どもが。」
毒を吐いた。失敗なんてしたことなかった。
失態だったか。
「あの時、殺すべきだったかなぁ。」
赤髪の彼女を思い浮かべる。彼女は厄介な敵になる。
「………アラジン、か。よかったな、フィニ。」
首にかけているネックレスをぎゅ、と力強く掴むと、堪えるように熱を放った。
フィニは不思議な生き物だ。体内に潜り魔法まがいのこともできれば、ネックレスの中に入ることもできる。
化学合成魔呪術生物…まぁ簡単に言えば人によって造られたのがフィニ、らしい。
つまり、簡単に言えばフィニは不死鳥じゃない。
そういうプログラムを持ってるだけだ。
でも、俺はフィニを飲み込んだ。
何故かは、よく覚えてない。
ーー「貴方、達は、独り、だから、私が、守って、あげま、しょう。」
ーー「貴方、達の、名は?」
ーーおれ?俺は……ーー
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ふぇみり - 凄く面白いです!!更新頑張って下さい!! (2016年10月13日 19時) (レス) id: c932bc428c (このIDを非表示/違反報告)
スイショウ(プロフ) - はじめまして。お気に入り登録させていただきました(^ω^)更新頑張ってください (2016年10月9日 12時) (レス) id: 682e32bdcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:れんと x他1人 | 作成日時:2016年9月10日 11時