第1話 ページ3
ーー主人公視点
「ばーん。」
指を銃の形にしながら、冗談まじりに言うと、彼らが睡眠時間を削って作った城はバラバラに壊れていった。
町中、悲鳴だらけ。
「何事だ！？」
1人の王がお城から出てきた。先程まで眠っていたのか、ハシタナイ格好だ。
「そんな……俺の、俺の国が……。」
彼は、残念そうに跪く。でも、当然の結果だ。
どこからか現れたマギはダンジョンを出し、様々な人を犠牲にした。沢山の人は死んだ。彼らの家族もいた。
ダンジョンなどいらない物を出すから、民は死んでいく。
でも、彼らはマギに感謝をするのだ。多くの犠牲を払ってでも、力を手に入れたことに、感謝する。
ーー俺は、彼の元へ歩んでいく。まだ、気づかない。
「……。」
やっと気づいてくれたのか、顔を上げた。
「…ッ、誰だ…！？」
人は、何でも知りたがる生き物だと母様は言っていた。その通りだと思う。
「黙れ、無駄口を叩くな。」
頭を踏み台にする。何度も蹴った。
痛い、と声を漏らす王。
そんな言葉、どうだっていいんだ。
早く、死んでくれ。早く。
何度も何度も蹴り続けてると
「何をしてるんだ、君。」
紫の髪をした男に、肩を叩かれる。
その隙に、王は逃げてしまった。
「………………。」
「おや、何故邪魔をした、とか、お前は誰だ！？とか、聞いてくれないのか？君は。」
「知りたがるのは人間だけだ。俺には知る必要もない。どうでもいい。」
「心外だな。女性にそんなことを言われるなんて。」
どこからどう見ても男だろ、と言いたいけどそんなことをしてたらキリがない。もう、無視しよう。
「邪魔だ。避けろ。」
「見たところ、15歳位か。まだまだ子供だ。
よし、マスルール。そのレディを連れて帰ろう。」
赤い髪の男は、軽々と俺を持ち上げた。突然のことで対応ができなかった俺は、ひょいっと担がれた
「………シン？いい加減にしてください。」
「悪かったって！！若いうちから眉間にしわを寄せると取れなくーー、」
「いい加減にしろ、邪魔なんだよ…！」
そう言って赤い髪の男から逃げ…力強すぎて逃げれる気がしない。これは、面倒くさい。
「離せ、離せ離せッ……！」
「……さっきから、何をそう必死になってるんだ？君は。」
「あの王を殺さなきゃいけない…！だから、早くーー。」
「残念だが、それはできないお願いだ。
…マスルール。」
首に激痛が走ったーー。
最後に見た雷。あれは、きっと、
ーー
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ふぇみり - 凄く面白いです!!更新頑張って下さい!! (2016年10月13日 19時) (
レス) id: c932bc428c (このIDを非表示/違反報告)
スイショウ(プロフ) - はじめまして。お気に入り登録させていただきました（＾ω＾）更新頑張ってください (2016年10月9日 12時) (レス) id: 682e32bdcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんと x他1人 | 作成日時：2016年9月10日 11時
