第14話 ページ16
「…………。」
ジッ、とおにいさんを見つめた。ルフが悲しそうに見えるのに、そんなことを感じさせない態度。表情。この人を見ていると、何が本当で何が嘘なのか、わからなくなってきそう。
蔓が両手首を縛る。きつく、逃がさない、とでも言うように。
「なに、その目。」
訝しげな目で見られる。なんでもない、というと興味なさそうにそっぽを向いた。…まだ、目は合わせてくれない。
「………おにいさんは、モルさんとはどんな関係なの？」
まずは初歩的なことから聞いて見ることにした。いきなり、「マギ殺し」のことを聞いても答えてくれないと思ったから。
「モルジアナのこと？…そうだな、簡単にいうと旅人と奴 隷だ。」
「………おにいさん。」
覚悟を決める。
僕はこの人と、真剣に向き合わなければいけないんだって、今決心したから。
「なに、マギ。」
「…どうして、おにいさんは、」
ドクン、と心臓の音が聞こえる。
とても、こわい。彼が何者かもわからない。「マギ殺し」ということ以外、何もわからない。
性別も、もしかしたらお姉さんなのかもしれない。歳も、もしかしたら100歳超えてるかも知らない。そんなことを思うのは、彼のルフの影響かもしれないけど。
未知の相手と話しているような感覚で、とても不安だった。
「僕たちマギを、」
ニタァ、とバケモノのように笑う。バケモノ。相方は失礼だけど、今の彼を表現するならこの言葉がぴったりだった。
待ってました、と言わんばかりの不気味な笑みだった。
言葉が詰まる。
でも、言わなきゃいけない。彼のためにも、
「殺し続けるんだい？」
僕たちマギのためにも。
でも、彼の答えは
"「____________。」"
あまりにも予想外で、突飛的だった。
ニヤリ、と笑う顔を最後に、僕は塔から落下した。
ーー
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ふぇみり - 凄く面白いです!!更新頑張って下さい!! (2016年10月13日 19時) (
レス) id: c932bc428c (このIDを非表示/違反報告)
スイショウ(プロフ) - はじめまして。お気に入り登録させていただきました（＾ω＾）更新頑張ってください (2016年10月9日 12時) (レス) id: 682e32bdcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんと x他1人 | 作成日時：2016年9月10日 11時
