第12話 ページ14
「あ、そういえば…、大鐘に行く前に君達の部屋の前を通るから…、何か持って行きたいものがあれば、持って来なさい。」
ジャーファルおにいさんが、そう言うと、アリババ君は少し困った顔をした。アリババ君の金属器は壊れて使えない。今使えるのは、普通の剣だけなんだっけ…。
「大丈夫ですよ。アリババさん。……いざとなったら、私が貴方の盾になりますから！」
「お、おう…。ありがとう、モルジアナ。」
アリババ君は、なんだか元気なさそうだった。
「さて、もうすぐ緑射塔ですよ。」
ジャーファルおにいさんが、そう行った瞬間、シンドバッドおじさんが足を止めた。
「どうしたのですか、シン………ッ、！？」
緑射塔の屋上を見たジャーファルおにいさんが、声をあげる。何があったんだろうと上を向くと、
無数の蔓に囲まれるおにいさんの姿があった。おにいさんと、目が合う。
ゾクリ、とした。獲物を捕らえるような目だった。ニヤリと笑っていて、その中に残るあどけなさが一層彼を美しくさせていた。
ヒュン、と二本の蔓が急降下して来る。
「アラジンくん！」
ヤムさんが、叫ぶ声が聞こえた時にはもう僕の体は宙に浮いていた。
「やぁ、マギよ。」
無数の蔓が、緑射塔を囲んだ。
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ふぇみり - 凄く面白いです!!更新頑張って下さい!! (2016年10月13日 19時) (
レス) id: c932bc428c (このIDを非表示/違反報告)
スイショウ(プロフ) - はじめまして。お気に入り登録させていただきました（＾ω＾）更新頑張ってください (2016年10月9日 12時) (レス) id: 682e32bdcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんと x他1人 | 作成日時：2016年9月10日 11時
