【歌い手】俺に会話をもとめるな〈男主〉

38曲目「お前来るの遅いよ。」 ページ45

逆に、夕日のせいでキラキラと綺麗に光る銀髪だった。



思わず見とれてしまう。


そんな俺に気付いたのか、銀髪の美形は俺にむかって笑顔を向けて手を振る。


そして口パクでなにか言った。



「ありがとうね」



．．．？


なんの事だ？


まったく思いあたることがない


記憶をたどってもない。



考えているあいだにいつのまにかいなくなってしまう



数分その場から一歩も動かなかったが、数分後、音楽室に行くと言うことを思い出してその場から離れ、屋上から出た



さっきの人、誰だったんだろう。




まぁ、誰でもいいか．．．。



にしても最後のありがとうってなんだ？


階段を下りていくと、朝会った眼帯イケメンさんがいた。


眼帯イケメンさんと目が合った。



？「あ、いた。お前来るの遅いよ。おおかた迷ってたんだろうけど」



目が合った瞬間説教かまされたよ．．．。


軽くヘコムんですけど．．．。


いやまあ俺が悪いんだけどね？


屋上とか行って寄り道してたし。

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