6人は幼なじみ2

No.65岸君……？ ページ15

玄樹side



”岸「っ……俺…Aをさ、彼女として……見ちゃ…いけない気がする……」”


って、急に岸君がそんな事言うから、ビックリしたじゃん。



A「どういう事……？」





岸「…………」






なんで急に…？





玄樹「っていうか、岸君ずっと「Aの彼氏は俺！！」って言ってたじゃん。急にどうしたの…？」



岸「…でも…俺…」



「ガタッ」




しょう「ちょ、岸く、どこいくの！？」




廉「優太！？」



玄樹「廉待って。俺が行ってくるから。」




廉「……おん…」

、


、


玄樹「で？岸君、なんでそう思ったの？」




岸「…いや、俺らずっと幼なじみとしていたじゃん。だから…なんか…幼なじみを彼女にしていいのかなって……」



玄樹「？？？別にいいでしょ。笑」




岸「や、だからその…彼女にしたら、Aを色々傷つけちゃう気がして……」





玄樹「あー………」





岸君も岸君なりにちゃんと考えてるんだね。




岸「最初は…嬉しかったし、喜んでたけど…だんだん幼なじみの時のままの方が良かったんじゃないかなって…」



玄樹「ふーん…俺はそうは思わないけどね。」




岸「え？」





玄樹「俺は付き合って良かったと思ってる。だって俺はAを絶対幸せにする自信があるから。そりゃ傷つけちゃうことだってあると思う。Aが悲しむことだって……でも俺は、Aを悲しませたくないし、絶対幸せにするっていう覚悟が出来てる。付き合ったって幼なじみとしての関係も変わんないし、Aともっと近づけた気がする。だから俺は付き合って良かったと思ってるよ？」



岸「……」


俺は今すごく幸せだし、Aと付き合えて嬉しい……




玄樹「でも、今の岸君の考え方は、Aを傷つけちゃう事ばかり考えてる。つまりAを幸せにする自信がないって事だよ？だから、Aを絶対に幸せにするっていう人にしか、Aを渡す事は出来ない。」



岸「玄樹……」


岸「やっぱり俺、Aの彼氏なんか務まらない……」




玄樹「岸君っ！！！」



岸「！！！」


玄樹「今日の岸君は弱音ばっかり！！ぐずぐず言ったってしょーがないの！！！岸君はAが好きなんでしょ！？昔からずーっとAが好きだったんでしょ！？」


岸「っッ…うん……」

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