【煉獄杏寿郎】煉獄さんは実はドSなんです【鬼滅の刃】

8.任務という名の見学 ページ9

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それからすぐに私はお館様に、自分が思っている事、その理由を話した。



鍛錬すればもっと強くなるかもしれないのに、その道半ばで未来の若い芽を早々に摘んでしまうのは如何なものか。
今の新規で入ってくる子達の実力が知りたい。



また、鬼殺隊のトップに立っている柱ならば、最終選別の現状は知っておいた方が良いのでは。
一通り思っていた事を話すと、お館様は「……うん、そうだね」と静かに頷いた。



「確かにAの言う通りだ。私はAのそういう優しさや、想いが好きだよ」

『……！！では、』

「許可は出そう。でもいくつか条件がある」

『……なんでしょうか？』

「1つ、最終選別だからね、鬼殺隊、それどころか柱だとはバレてはいけないよ。2つ、あくまでも見学として参加する事を許可するだけだからね、極力手助けや鬼は狩らないように」

『はいっ』

「3つ、あまり勝手な行動はしないようにね。これらが守れるなら行ってもいいよ」

『はいっ！分かりました！ありがとうございますお館様！！』



やっぱりお館様は優しい。
条件付きではあるけど、許可は貰えたのでお館様にもう一度頭を下げてから、私はしのぶさんにこの事を伝えるべく蝶屋敷へと帰る。



私は蝶屋敷に住んでいるので、しのぶさんには何かとお世話になっているし姉のような存在なのだ。
なので何かあったら、しのぶさんには報告するようにしている。
後煉獄さんと同期の錆兎達。



けど今回ばかりは……、内容が内容なだけになんだか色々言われそうだったので、煉獄さんには秘密にした。
後正直錆兎にも内緒にしたかったけど、錆兎には秒でバレた。
恐らく義勇と真菰の仕業だ。
あの2人は錆兎が絶対だから……！！！



なんて、そんな事を思い出しながら、私は今から最終選別の見学に挑む。



お館様の子供であるきりや様とかなた様のお話を聞きながら、辺りを見渡した。
今回の参加者はざっと２０人ぐらいか。
この中で一体何人が７日後に生き残っているだろう。



私はあくまでも見学、手助けは絶対に出来ない。
きっと何人かは、ここで見納めだろうからしっかりと目に焼き付けておきたい。



……と、そこで目に入ったのは見慣れた狐面。
あれは……確か義勇達もつけていた。
という事は、あの子も鱗滝さんの弟子……かな？
特徴的なピアスをしている。
……そっか、それならあの子は、生き残って欲しいな、そう思った。



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