43.最終選別の時の約束 ページ44
.
私に撫でられてウヘヘヘ、とだらしない笑みを見せる善逸くん。
そんな善逸くんを見て錆兎が若干引いてるのが面白い。
「……炭治郎、あいつはいつも、ああなのか……?」
「す、すみません……女の子を見るとああなっちゃうんです、普段は良い子なんですけどね……こら離れろ善逸!安静にしてなきゃ駄目だ!」
「というか、大丈夫なの?Aに抱き着いて、……見つかったら不味いよね?」
「……炭治郎、早くAからあいつを離した方が良い、この現場が見つかると厄介な奴が居る」
「え?」
Aちゃん良い香りする〜うへへへ、と善逸くんに言われ自分の隊服の匂いをかいでみたが良く分からない。
むしろ私からしたら善逸くんの髪の方がちょっと良い香りなんだけどどうして??
首を傾げていると、はっ!!と突然何かを思い出したような善逸くんが、急に真剣な顔つきをして私の前に膝まづいた。
え、何かな?
「そういえばAちゃん、覚えてるかな?」
『うん?』
「無事最終選別を生き残れたら、俺と付き合おうって約束」
『え?そんな約束し、……あぁ!!そういえばそんな事言ってたね!』
さっきまでの善逸くんと急に雰囲気が変わりすぎて、一瞬何を言ってるのか分からなかったけど。
少し考えてから、そういえば善逸くんは私と別れる前に「無事生き残れたら付き合おうねー!」みたいな事を最終選別の時に言っていたのを思い出した。
良く覚えてたな善逸くん……!
え、でもあれは冗談だと思ってたけど本気だったの?
固まる私を他所に、珍しく視界の端で錆兎と真菰も唖然としている。
「おいそんな約束したのか?!」
「正気なの……?煉獄さん居るのに……??」
「でも正直、俺は最終選別に受かる気がしてなかった。けど運が良かったのか、俺は生き残った。そしてAちゃんも生き残りこうして再開する事が出来た」
「我妻!辞めろそいつは駄目だ、他を当たれ他に居るだろ!」
「炭治郎……早く止めないと善逸真っ黒焦げになっちゃうよ?」
「え?それはどういう意味……」
「これってもはや運命だと思うんだよ、だからもう付き合う通り越して俺はAちゃんと結婚したいと思う!」
あれ?しかもいつの間にか付き合うどころか結婚する流れに?
横で錆兎と真菰が何か言ってるけど、聞こえていないのか善逸くんは、呆気にとられている私をもう一度抱き締めた。
.
2001人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - みゅうさん» 初めまして!苗字は夢主の呼吸の名称と関連づけてるのもあって、申し訳無いのですが固定になりますね……!変換は出来ない設定になっております……! (2021年1月24日 20時) (レス) id: 153d28bbbb (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 初めまして。これから読ませて頂くのですが、苗字の変換は出来ないんでしょうか? (2021年1月20日 21時) (レス) id: e91153c43b (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - セツさん» ありがとうございます!!もはや私の性癖全部詰め込んだみたいな煉獄さんですが、そう言ってくださると励みになります!笑 頑張ります! (2021年1月17日 21時) (レス) id: 153d28bbbb (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - 初めましてー!!煉獄さんの本誌でのイケメンっぷりたるや……やばいですよね笑 私の小説の煉獄さんはめちゃくちゃえちえちなドS増し増し煉獄さんですが、お気に召して頂けたなら私も嬉しいです!頑張ります! (2021年1月17日 20時) (レス) id: 153d28bbbb (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 面白いです!これからも更新頑張ってください、応援しています! (2021年1月17日 1時) (レス) id: b28a5b6b48 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:神崎セルザ@新垢2 | 作成日時:2020年12月5日 18時