【煉獄杏寿郎】煉獄さんは実はドSなんです【鬼滅の刃】

42.再開 ページ43

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『炭治郎くん！！！』



柱合裁判も無事終わり、炭治郎くんはしのぶさんが蝶屋敷で暫く預かる事になったため、私も早速炭治郎くんに会いに蝶屋敷に行く。
アオイちゃんに炭治郎くんが居る病室を教えてもらい、勢い良く扉を開けると丁度ベットに腰掛けている炭治郎くんと目が合った。



その近くには錆兎と真菰も居る。



「A！久しぶりだなぁ……！って言ってもさっき会ってるけど……今丁度錆兎さんと真菰と話してたんだ」

『そっか！あ、でも義勇は？見当たらないけど……』

「義勇はこの後すぐ任務があったからな、今は居ない」

「任務に行く前に炭治郎と少し話したら？って言ったけど、特に話す事は無いとか言って行っちゃったの」

『義勇も相変わらずだね』

「まぁでもその内、任務の合間に一度炭治郎には会いに来るだろ」



義勇は相変わらず口下手だから、炭治郎くんとは話さずすぐ任務に行っちゃったらしいけど。
義勇が一番炭治郎くんの事は何かと気にかけているみたいだったから、錆兎と真菰曰くその内人知れず会いに来そうと。



確かに義勇の性格上それはあり得るから思わず笑ってしまった。
でも錆兎と真菰が居るなら、炭治郎くんとどうやって知り合ったのか今聞けそうだ。
最終選別の話をした時も、何で知ってるの？って聞いたけど、そこはかとなくはぐらかされてしまったから。
今思えば、炭治郎くんの妹が鬼という事もあって、あの時はまだ話せなかったのかな。



「ッ、あれAちゃぁぁん？！」

『ん？ッ、わ！！』



なんて、色々と合点がいったなと思っていれば、突然誰かに抱きつかれた。
視界に入る黄色い髪、「こら善逸！！」と炭治郎くんが叱っている声が耳に入る。



何事かと抱きついてきた相手を見れば、あ、！と私の顔は綻んだ。



「俺とした事が気付かなかったよぉぉ！！真菰ちゃんもそうだけど、なんか今日は可愛い女の子がいっぱい来るなぁって思ってたら！良かったAちゃん生き残ってたんだねぇぇぇ？！」

『善逸くん？！久しぶりだね！あれ身長縮んだ？』

「蜘蛛にやられたんだよぉぉぉ！もう意味分かんない！すっごいきもいの！！それで死にそうになるわ薬は苦いわもう散々だよ！！Aちゃん慰めてよぉ！」



善逸くんだ。
最初に会った時と変わらない賑やかっぷり。
任務で鬼にやられたらしく、少し身長が縮んでいたけど元気そうだ。
泣きつく善逸くんが何だか可愛くて、よしよしと頭を撫でてあげた。



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