【煉獄杏寿郎】煉獄さんは実はドSなんです【鬼滅の刃】

41.手紙 ページ42

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急いで皆、膝をつく。



「お早う皆、今日はとてもいい天気だね」

「お館様におかれましても御壮健で何よりです」



くっ、不死川さんに先を越された！
さっきまで鼻から血を垂れ流してた癖に……！
お館様への挨拶はいつも早い者勝ちだ。



そして挨拶に続き不死川さんは早速、お館様に炭治郎くんの事を聞いた。
やっぱりそうじゃないかなとは思っていたけど、お館様も炭治郎くんと妹さんの事は知っていたみたいだった。
しかも既に容認済みだと。
皆にも認めて欲しいから今日は柱を全員呼んだらしい。



でも皆、いくらお館様がお認めになろうが鬼の事はそう簡単に信じられないようで。
蜜璃さん以外は反対だったり無言だったり。



しかしそれはお館様も分かっていたのか、おもむろに手紙を取り出した。



それは鱗滝さんからの手紙。
炭治郎くんの妹、禰豆子ちゃんの事についてと、もしも禰豆子ちゃんが人に襲いかかった場合は、炭治郎くん、鱗滝さん、義勇、錆兎、真菰の計5名が腹を切って詫びるという事が書かれていた。



凄い覚悟だ。
それほど禰豆子ちゃんを4人は信用している、という事なのかな。
それなら私も、完全に信用、とまではいかないけど……お館様も認めている訳だし、見守る形で鬼殺隊に置いておいても良いんじゃないかと思った。



……ただ、不死川さんはそれでも納得いかなかったのか



「お館様……！！証明しますよ俺が、鬼という者の醜さを！！」



とか叫んで自分の稀血を使ってまた禰豆子ちゃんの箱に向かって刀を刺していたけど。



ちなみに私は、いくら不死川さんと言えどお館様の前でそんな勝手な行動は駄目なのではと不死川さんをまた止めに行こうとして煉獄さんにめちゃくちゃ無言で抑えられていた。
私の身体はビクともしなかった。
煉獄さん力強すぎる。



という事もあって、私はただ不死川さんの事の成り行きを見守るしか出来なかったのだけど。
結論としては、禰豆子ちゃんは怪我を負った状態で稀血を前にしても不死川さんに襲いかかる事は無かった。
それとプイっとそっぽを向く姿は凄く可愛かった。



そして不死川さんと伊黒さんは、予想通りお館様に怒られていた。
正直、お館様に怒られてちょっとだけしょんぼりしている2人は可愛いと思ったけど、こんな事口に出して言おうものなら私の命が危ないので黙っておく事にする。



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