【煉獄杏寿郎】煉獄さんは実はドSなんです【鬼滅の刃】

38.鬼を連れた隊士 ページ39

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でも、その後すぐに私は酷く混乱する事になる。



「鬼ヲ連レタ隊士！！竈門炭治郎！！及ビ水柱二名！！富岡義勇！！錆兎！！計三名ノ裁判ヲ行ウ！！」

『え』

「む、富岡と錆兎もか？」

『……かまど、たんじろう……？』

「なんだ知り合いか！！」

『いや、だって、そんな、……あ、え、っと、炭治郎くんは私が見学に行っていた最終選別の時の突破者です……』



まさか、裁判の対象が私の知り合い、炭治郎くんだなんて。
しかも義勇と錆兎まで。
何で？もしかして鬼を庇ったの？
意味が分からない、そもそも炭治郎くんは鬼なんて連れてたっけ？
少なくとも最終選別の時は1人だった。



義勇と錆兎は最終選別が終わった後に炭治郎くんの話をしたら元々知っていたみたいだったけど……
そういえば真菰は？真菰も炭治郎くんの事を知っていた。
でも裁判対象にはなっていない、どういう事？



訳が分からなくなった私は、急いで煉獄さんと共に鬼殺隊本部、お館様の屋敷へと急いだ。



『炭治郎くん！！』



私と煉獄さんがお館様の屋敷に着くと、既に他の皆は居て、
って言っても不死川さんだけ何故かまだ居なかったけど。
炭治郎くんは丁度隠の方によって運ばれてきたみたいで、頬をぺちぺちと叩かれていた。



大分怪我を負っているみたいだ。
任務帰りなのか。



『炭治郎くんっ、炭治郎くん！』

「……っ、？あれ、A……？……ッ！？」



私も何度か声をかけると、炭治郎くんは目を開けた。
まず最初に私と目が合って、次にその視線は柱の皆の方へと動く。



「天柱様を名前呼び？！？！おいお前失礼だぞ！！柱の前で無礼な！！すみません天柱様！！」

『え？あ、いや、』

「柱……？」



その途中で隠の方にあらぬ誤解を招いてしまって、凄く頭を下げられたけど、炭治郎くんが私を名前呼びなのは十中八九勝手に最終選別に参加した私のせいだ。
なので炭治郎くんは別に良いんです、すみませんと何故か私も謝る事になった。



それからしのぶさんが炭治郎くんに事の詳細を聞くと、どうやら連れている鬼というのは炭治郎くんの妹であるらしい。
今まで人を食べた事が無いと言う。
だから妹を人間に戻す方法を探しつつ、妹も鬼殺隊として共に戦うと。



鬼殺隊に属する鬼なんて聞いた事が無い。
皆も信用ならないのか、大半の柱は炭治郎くんもろとも斬首にすべきという意見だった。
実際私も、さっきまでは斬首賛成派だった訳だし。




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