36.出来る男は遅れてやってくる ページ37
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「不知火!!」
突然私の頭上を通って、目の前に炎のような斬撃が真横に一直線に飛んでいく。
瞬間、鬼の頸は2体共、どこか遠くへ飛んでいった。
「よもやよもやだ、何か強い鬼の気配がすると来てみれば……間一髪だったな、A!」
『れ、煉獄さんんん!!!』
え、登場シーンかっこよすぎない?
しかも私の日輪刀もいつの間に拾ったのか、ちゃんと私の手に握らせてくれる。
「……ところで、怪我をしているようだが」
『え?あ、ちょっと吹っ飛ばされただけなので大丈夫ですよ、それより!あの鬼!手足の痺れとか、頭がなんかくらくらする血鬼術と、味方を強化する血鬼術を使ってきます!それで私さっきしくじっちゃって……すみません』
「そうか、あの鬼にやられたんだな?」
柱として不甲斐無い。
このまま煉獄さんに頼ってばかりじゃ駄目だと、『私も応戦するので!』と慌てて立ち上がるが、煉獄さんに阻止された。
煉獄さんの纏う空気が、更に1.2℃上昇する。
……ちょっと、怒ってる?
もしかして私が、柱なのに十二鬼月ですらない鬼に手こずってるから?!
もう一回謝ると「違う、君に怒ってるんじゃない」と煉獄さんは私を見ずにそう言った。
「ただあの鬼に、一体誰のものに手を出したのか教えてやるだけだ」
チャキ、と僅かに刀の角度が変わる。
そうして次の瞬間には、煉獄さんはもう私の隣には居なかった。
嘘、真っ正面から突撃しに行ったの?!
私さっきそれやって他の鬼に吹っ飛ばされて、
走っていく煉獄さんに、咄嗟に早口で叫ぶ。
『あ、待っ、煉獄さん!!近くに他の鬼が居たら強化されてまた邪魔されッ』
「問題無い!!周辺の鬼はもう全て倒した!!!」
……え?
結構この店広いけど、え、いや本当?
目をまんまるくする私を他所に、煉獄さんは猛スピードで女の鬼に近付いていく。
「炎の呼吸、伍ノ型、炎虎!!!」
そして私が瞬きを1回する頃には、リーダー格だった女の鬼の頸は既に宙を舞っていた。
え、あ、え、……え
『……いや強すぎじゃない?煉獄さん……』
呆気にとられる私。
煉獄さんは戦闘においてもめちゃくちゃ強いし、かっこいいです。
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神崎セルザ@新垢2(プロフ) - みゅうさん» 初めまして!苗字は夢主の呼吸の名称と関連づけてるのもあって、申し訳無いのですが固定になりますね……!変換は出来ない設定になっております……! (2021年1月24日 20時) (レス) id: 153d28bbbb (このIDを非表示/違反報告)
みゅう(プロフ) - 初めまして。これから読ませて頂くのですが、苗字の変換は出来ないんでしょうか? (2021年1月20日 21時) (レス) id: e91153c43b (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - セツさん» ありがとうございます!!もはや私の性癖全部詰め込んだみたいな煉獄さんですが、そう言ってくださると励みになります!笑 頑張ります! (2021年1月17日 21時) (レス) id: 153d28bbbb (このIDを非表示/違反報告)
神崎セルザ@新垢2(プロフ) - 初めましてー!!煉獄さんの本誌でのイケメンっぷりたるや……やばいですよね笑 私の小説の煉獄さんはめちゃくちゃえちえちなドS増し増し煉獄さんですが、お気に召して頂けたなら私も嬉しいです!頑張ります! (2021年1月17日 20時) (レス) id: 153d28bbbb (このIDを非表示/違反報告)
セツ(プロフ) - 面白いです!これからも更新頑張ってください、応援しています! (2021年1月17日 1時) (レス) id: b28a5b6b48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神崎セルザ@新垢2 | 作成日時:2020年12月5日 18時