【煉獄杏寿郎】煉獄さんは実はドSなんです【鬼滅の刃】

31.恋仲になって知った事 ページ32

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これは恋仲になってから分かった事なんだけど。
煉獄さんは昼と夜、皆の前と私と2人きりの時の差が凄く激しい。
『明朗快活』昼間や皆の前、鬼を狩っている時の煉獄さんは大体いつもこの４文字がぴったり当てはまる人で、基本優しくて声大きくて皆の兄貴、みたいな人なんだけど。



私と2人になると、ちょっぴり意地悪になる。
しかしそれはまだ可愛い方で。
本当にやばいのは、そういうスイッチが入った夜の煉獄さん(私命名)だ。



夜のスイッチが入った煉獄さんは人が変わります。
とにかくドSになる、ありとあらゆる方向から私を攻めてくるし、加虐思考が強すぎて散々泣かされるし、いつも元気良くかっ開いている両眼は細められて色気凄いし！



兎に角、何かの拍子でそういうスイッチを押してしまうと大変な事になるのだ。



『はぁッ、はぁッ、はぁ、ぁあッ！』



そしてそれが、今まさにこれ。



グリグリと指でソコを押され刺激され、声が止まらない。
一応ここには任務で来ているって分かってるのこの人？！
鬼が居る所でなんて事をしてるんだ、
っていうかこれ、もはやしてるフリじゃ無いよね？
完全にその気だよね煉獄さん！！



なんかもう、客に襲われてる遊女だよこれじゃあ！
涙目になって煉獄さんを見上げる。



すると、



「……」



ぴたり、と急に煉獄さんの動きが止まった。
そのまま数秒停止した後、突然カッと目が見開かれる。



「……よもやよもや、もう少し楽しませてくれても良かったんだがな！！中々空気の読めない鬼だ！！」

『ぇ……？』

「複数居るな、右に2体、左に1体！！」



カチャリと、煉獄さんは自身の日輪刀に手をかけた。
嘘、鬼……？
私も、今私達が居るこの部屋の周りに意識を集中してみる、と。
確かに3体、この部屋の周りに鬼の気配がした。
いつの間にっ、
誘き寄せ作戦は一応成功した、って事？？



咄嗟に臨戦態勢に入る。



「A！」

『ぅあっ？！はいっ！』

「そんな顔をせずともこの続きはまた今度してやろう！！」

『えっ！？』

「俺は右をやる！！左は頼んだ！！」



え、そんな顔って何？！
いや、いやっ、私別にそんな顔してなーッ……



『ってもう居ない！！切り替え早！！！』



私が抗議するよりも前に目の前からドンッ、と凄い音と熱風を纏って居なくなってしまった煉獄さん。
部屋の向こう側から炎の呼吸、壱ノ型、ともう技を出してる音が聞こえてくる。



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