【煉獄杏寿郎】煉獄さんは実はドSなんです【鬼滅の刃】

15.時既に遅く ページ16

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不死川さんも錆兎同様に、何故か私に対してめちゃくちゃ過保護なので、こういう勝手な事をするとすぐ説教が飛んでくるけど、ちゃんと反省したらおはぎくれるし、というか根は優しいので、なんだか私のお兄ちゃんという感じ。



錆兎は厳しいお兄ちゃんです。いやもはや私の親。



『それにしても、不死川さんだけやって来たということは煉獄さんにはまだバレてないって事ですよね！良かった良かった！』



煉獄さんもこれ知ったら飛んできそうだもん。
そう言うと、不死川さんがぽんっと私の肩に手を置いた。



「安心しろォ、もうバレてるからなァ」



……え？
ぽかんとする私を他所に、不死川さんは横で相変わらずおはぎを頬張っている。



『ちょ？！え？や、待ってください！さらっと今とんでもない事言いました？！嘘ですよね？！』

「宇随が言ってたぜェ」

『また祭りの神の仕業！？』

「で、煉獄はそれを知らされた今日から任務で２.3日Aの元には行けないから、代わりに俺が来たって訳だ」

『……わ、わぁ……』

「煉獄からの言伝も預かってるぜェ。よもやこの俺を欺くとは、帰って来たら覚悟しておけ！お前にはたっぷりと灸を据えてやる必要があるな！との事だ。相当怒ってたぜェ」

『よもや！！！！よ、よもやよもや！』

「あ？なんだ、煉獄へ返す言葉はそれで良いのかァ？」

『ちょ、違います！やめて！そんな言葉返したら……絶対……説教３時間コースの後にきついお仕置きが待ってます！！』



煉獄さんのお仕置きは怖いんです！！
後基本的に恥ずかしいお仕置きが多いんです！！！
うわぁっ、恐れていた事態が起こってしまった！
腕組みして仁王立ちで待ち構えている煉獄さんの姿が容易く想像できる。



で、大体いつもキュッと口角が上がっていて、眩しい爽やか笑顔なんだけど、怒ってる時は目が笑ってないんだよね！！
で、めちゃくちゃ怒ってる時は額に青筋が浮き出ます。



果たして今回はどっちなんでしょう？
不死川さんに聞くと、「……さァな、帰って来たらお前の目で確かめて来い」とのお告げ。
あ、終わったかもしれない。



『……さつま芋でなんとか許してもらえないでしょうか……』

「オメェは学習しねェな」



辛辣。



それもこれも全部あの祭りの神のせいだ！
今度から軽口野郎って呼んでやる！！


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