無神家の妹になった件について【ディアラバ】 (ページ44)

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ナイフが40本ページ44

若干疲れた顔をしているコウ君は私の両手をとったまま、首へと顔を埋める。

ううっ...いつ吸うんだろ。

ほら、注射のときとか刺さる瞬間見てなきゃ嫌な人だからさ私。

牙もね？

暫くすると、首に違和感がはしる。

そして次の瞬間激しい痛みがかけぬけた。

『い"っ...』

「ｼﾞｭ...ン...何これ...んまぁ...！」

コウ君の血を啜る音が耳元で鳴り響く。

『...っ！んぅ...んっ』

「なぁに...？そんな声出しちゃってさぁ...ﾁｭ感じてんの...？」

『る、さい』

それからも暫く吸われ続けやっとのことで解放された。

先刻吸われるのは本望と言ったけど流石にキツい。

『っわ』

「っと...フラフラじゃん」

私達はそのまま教室の端の方へ座った。

しかも、支えてもらっているままだから密着度が...

私はその考えを振り払うように顔をブンブンとふる。

その時頭がコウ君にあたりそうになったようでコウ君がうわぁっとか言っていたような気がするが放っておこう。

『...で、どうだった？』

「どうって？」

私がきくとコウ君はとぼけた顔をする。

『血の感想』

「あー。においは普通の人間とかわらないかな。でも、さらさらしてて、癖がなくてのみやすかったな。」

『ふーん。』

「えぇー！反応うっす！」

私の反応が期待違いだったようでコウ君は私の顔を覗きこむ。

まつげの一本一本までよく見える。

つまり、距離がとてつもなく近い。

「顔真っ赤。かーわい♪」

『だ、だまってて！』

誤魔化すように顔をそむけるとコウ君がまた口をひらく。

「エム猫ちゃんみたいにヴァンパイアを惹き付ける力はないけど、美味しかった。もろルキ君の好みってかんじ。
まぁ、好みだけあって手は打ってあるみたいだけど♪」

『なんで知って...！』

また顔に熱が集まるのがわかる。

ルキ君に吸われたことはまだ誰にも言ってない。

ルキ君が言ったのだろうか。でも、そういうことするひとじゃないし。

私の考えをよんだのかコウ君は答えた。

「キバの跡だよ。肩に３つも♪」

『そっ、そっか。』

そえいえば逆巻兄弟もアニメとかで「チッ、あいつか！」的なことを言っていたのを思い出した。

ヴァンパイアの能力ってどこまでもすごいな、なんて考えているとコウ君が突然爆弾発言をした。

「俺思ったんだけど..Aちゃんって、ツンデレだよね。」