無神家の妹になった件について【ディアラバ】 (ページ39)

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ナイフが36本ページ39

アヤトside

貴方達の餌を横取りしたんだもの。
嫌われても仕方無いわよね。』

こいつ...！

無神の奴はやっぱり気に入らねぇ。

俺は奴を殺してやろうと近づく。

だが、彼奴は何が可笑しいのか口に手をあてクスクス笑う。

見たところコイツはただの人間。

度胸だけは認めてやる。

俺はAとかいったコイツの後ろに回り込み殺してやろうと、横を通る。

其のとき、ヒタ...と首筋に違和感を感じる。

よく見てみるとAの左手にはナイフが握られ、それが俺の首筋にまでのびている。

Aを凝視するといつの間にかあのイラつく笑いが消えていることに気付く。

顔は影に隠れてよく見えない。

「ナイフごとき俺様にはつうじねぇ。退けろ」

そう言ってもAはナイフをあて続ける。

其のときカーテンが風によって舞い上がり今まで影に隠れて見えなかったAの口元がうっすらと見えた。

口角がすこしばかり上がっている。

本当コイツの顔はどこまでもむかつく。

もう我慢ならねぇ。今すぐにでも殺してやる。

俺はAの首を掴む。

「アヤト君、残念だけど、今回は諦めたほうがいいみたい。」

「あ"？ライト、どういうことだよ。」

「だーかーら。其れ、銀でできてる。」

！

俺はAの首から手を離し飛び退ける。

するとまたあの気分の悪い笑い声が耳に入る。

「んふ。そんなに危ないもの何処から出したのかな？」

するとAは満面の笑みで答える。

『さぁ？私、昔からこういう手品は得意なの。』

すると突然あたりが騒がしくなる。

チッ、うるせぇ。

『授業が終わったみたいね。なら私、おいとましなきゃ。』

Aは最初の時のように制服を掴み屈む。

『御機嫌よう。逆巻さんたち。』