無神家の妹になった件について【ディアラバ】 (ページ28)

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ナイフが26本ページ28

『...ついてきて』

「は、はい」

ルキ君に言われた通り小森ちゃんを案内する。

小森ちゃんは私の先刻の言葉に怯えているのか私と少し距離がある。

『そんなに離れないでくれないかい？
歩き難いんだ』

少しばかり明るめの声で小森ちゃんにそう呼び掛けると

少し安心したのか少々距離は縮まった。

だが、まだ少し距離がある。

面倒臭いなぁ。

『実はね、僕はヴァンパイアじゃないんだ』

「えっ」

立ち止まり、小森ちゃんの方を向きそんなことを言うととても驚いた顔をする小森ちゃん。

『まぁ、人間でもないのだけれど。』

「其れって、どういう...」

『正確に云うと、ヴァンパイアハンターっていう種族の生き残りらしいんだ。

といっても人間のヴァンパイアハンターや君とは違ってキリスト教信者ではないんだけどね』

「そうなんですか...」

『あと、先刻から思っていたのだけれど、
どうして敬語なんだい？

僕一応君より年下だしため口でいいよ。』

「わ、わかりま、わかった！ありがとう」

....今は出来るだけこの子と信頼関係を築いていたほうが行動しやすいな。

『先刻も言ったけど、僕ヴァンパイアハンターだし、君と同じ女子だし、ね？』

「うん！」

すると、部屋に着いた。

「そっかぁ、ヴァンパイアハンターかぁ」

ボソッと小森ちゃんが呟く

其の声は少しばかりか安心感を含んでいた。

嗚呼、哀れな子。

まだ思っているのか。

この状況、この毎日から救ってくれる誰かが来ると。

そんなんだから、こうやって人生を振り回されることになる。

自分の事は自分て救えっていうでしょ小森ちゃん(お姫様)？

何時まででもそんなんだと、本当に溺れちゃうよ？

私はその後部屋にもどりベッドへ入った。

明日も学校だ。

はやくねよ。