無神家の妹になった件について【ディアラバ】 (ページ23)

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ナイフが22本ページ23

NO side

夜

一台の車が事故に遭った

その車に乗って居た、六人の少年と一人の少女

そして、その始終を見ていた四人の少年と一人の少女。

対面したリリスとイブとアダムになれし者。

この物語の歯車はまだ回り始めたばかり＿＿＿

＿＿＿
ユイside

何時もどうり、リムジンに乗って学校へ向かう。

ただ、貧血気味で少し辛い

今日は変な夢見るし、朝起きたら吸われそうになるしで、大変だった。

それに、またこの兄弟は言い合いをしている。

挙げ句の果てに私まで巻き込まれてしまった。

そのとき＿＿＿。

［ﾄﾞｶｰﾝ

＿＿＿＿＿
＿＿＿
＿＿

「なんだよ、これ。」

私達が乗っていたリムジンが爆発した。

車の方にはモクモクと煙が立ち込めている。

私は危機一髪でアヤト君に助けられた。

「つーか、重いんだよ。お前は。」

そう言うと、アヤト君は私を下ろす。

「助けてくれてありがとう。アヤト君」

「別に。お前の血が吸えなくなると困るからな。」

アヤト君はそんな事を言うけれど、これは、彼なりの優しさなのだろう。

もし違ってもそう思うことにした。

そのあと、また兄弟のなかで言い合いがあった。

すると、ライト君が、

「彼奴等の仕業じゃない？」

と、言った。

その言葉を合図に皆が崖の方をみる。

其処には。

本を持った人

ペンダントをつけている人

ブレスレットをつけている人

包帯をつけている人

そして、ただ一人女の子が居た。

「イブ。」

「っ...！」

その声には聞き覚えがあった。

ライト君達の話によると

彼等もヴァンパイアらしい。

はっと思った。

もしかしたら、あの中に居た女の子は私と同じ境遇なのではないか、と。

それなら一度会って話をしてみたい。

、

でも、そんなことを考えていた私は、馬鹿だったのかもしれない。

今となってそんなことを考えてももう遅い。