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「なんで、ですか?」
聞いた私に、先生は小さく微笑んだ。
「そりゃあなぁ、好きだったからだよ」
辞める時苦しいとか、そういうのふっとんじゃうくらい。
大好きだったんだよ。
嫌いになれれば早かったんだけどな、なれなかった。
いくら嫌なところ上げたってだめだった。
諦めよう、嫌いになろうと思えば思う分だけ好きになった気がしたよ。
だって、やんねえ方が苦しいんだもんなあ。
「好きって、しょうがねえんだよ。」
好きになっちゃったもんはしょうがない。
誰が何を好きになっても、誰も責められねえんだ。
だから白岩、その人好きなの止めなくていいんだ。
いけないことだからとか、そういうのは本当はないんだから。
お前は自信持ってそいつを好きでいればいい。
「ま、それがどこのだれかは知らねえけどな」
にっと歯を見せて、先生は大きな手で私の頭を撫でた。
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ネネ(プロフ) - 待っていてくれてありがとうございます!次回の作品もご期待ください! (2018年11月5日 21時) (レス) id: 6945d4cfda (このIDを非表示/違反報告)
青雲 - 新作待ってました!ありがとうございます(*^^*) (2018年11月4日 10時) (レス) id: 38830a0efa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネネ | 作成日時:2018年11月3日 19時