00：おいかわとおるすいっち、お。 ページ26
それから何年か経って、また梅雨の季節が来た。
雨の中傘をさして、地面に雨が落ちるのを眺めていた。
徹と会った日もこんな雨の日だった。
『ね、お姉さんさ、名前なんて言うの?暇だったら近くのカフェでもいこうよ！』
「、、ごめんなさい、私そういうのはお断りしてて、、」
えーなんでよ。
不満そうに声を漏らす男の人。
傘をさしていて、顔はよく見えなかった。
「近くのカフェって、あれですよね。雨宿りにちょうど良さそうな、、」
『そうそう、あそこのカフェいいよねぇ。俺お気に入りなんだ！』
「残念だけど、あそこにはある人としか行かないって決めてるんです」
そう言うと、彼はうーんとしばらくだまってから、
なら傘にいれて、といいだした。
どれだけ構ってほしいかは知らないけれど、彼に何があったかなんて知らないけれど、
そろそろしつこくて、私はできるだけだしたくなかった名前を出した。
「徹としかあのカフェにはいかないし、徹しか傘に入れないから!」
『わっ、偶然!俺も徹なんだよね！』
「私が言ってる徹は、、、」
ふと、顔を上げた。
瞬間、私は手に力が入らなくなって傘を地面に落した。
彼は、私を見つめる。
「はなの言ってる徹って、俺でしょ？」
ふっと優しく笑って、私をかさに入れた彼は、
濡れると風邪引いちゃうからね。って私の頭を撫でてから、ただいまと呟いた。
「徹、徹なの?」
私の震える声と、零れる涙に手を添えて、
あの時と変わらぬ笑顔を見せた。
「なんなら、おいかわとおるすいっちでも押してみる?」
＿＿確かめるまでもなかった。
「っ、遅いよバカ、」
おいかわすいっち、お。
おかえりなさい、ずっと一緒に居てね。
＿＿＿おいかわとおるすいっち。
fin.
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ネネ(プロフ) - 桜朱さん» ありがとうございます！！一応「はじめのいーっぽ！」の方で書かせていただいてますので！そちらご覧になってみてください(*^^*) (2018年2月14日 21時) (
レス) id: ed5f83e837 (このIDを非表示/違反報告)
桜朱(プロフ) - 岩泉でも作ってほしいと思いました！感動しました！！ (2018年2月7日 9時) (レス) id: 6f7a2e4a1d (このIDを非表示/違反報告)
ネネ(プロフ) - 燐さん» 及川さん帰ってきましたありがとうございます！そう言ってくださると今後もがんばれそうなきがしてくるので！がんばりますね笑ありがとうございました！ (2017年10月17日 9時) (レス) id: ed5f83e837 (このIDを非表示/違反報告)
燐 - とっても素敵で優しい及川さんをありがとうございます。ぼろ泣きで読ませて頂きました。一言、及川さんおかえりなさいｗ (2017年10月13日 0時) (レス) id: 6aa42038d7 (このIDを非表示/違反報告)
ネネ(プロフ) - HQは私の嫁さん» ほんとうですかー！嬉しすぎますありがとうございます！！すいっちシリーズ頑張ります！ (2017年9月19日 19時) (レス) id: 6945d4cfda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネネ
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年2月26日 0時
