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バババーンと、勢いよく花火が上がる騒がしい空の下、
私たちの間には沈黙が流れていた。
好きと言う言葉は、思っていたよりずっと自然に口から出て、
なんだ、気持ちを乗せれば言えちゃうものなんだなと思った。
彼は相変わらず私を見つめたままでいて。
「気のせいやろ」
数秒待って、彼の口から出た言葉はその一言だった。
「…へ、」
「お前の好きは、恋愛やないよ」
彼は地面を見つめながら、ゆっくりと話した。
「だ、ってバレー部誘ってくれて、」
「言うたやろ、双子の扱いがうまいなあ思った」
「教室まで迎えに来てくれて、私嬉しくて…」
「誘ったのは俺やしな。それくらいせぇへんと」
「浴衣だって、お化粧だって、わたし…ッ」
せっかく止まった涙がまた滲んで、
彼は私のの言うことに丁寧に返事をした。
「俺がバレー部に誘って、練習着貸して、世話焼いて。」
頭撫でたり、名前で呼んだり、酔っぱらいから助けたり、はぐれないように手ぇ繋いだり。
かわええよとか、浴衣も似合うとるよって言うてなあ。
勘違いさせたな。
「今まで人見知りで気が弱くて、口数少なかった言うてたよな」
そりゃ勘違いするなあ。
「なに、言ってるんですか、」
一人で変にまとめないでください、
ちがう、ちがうんです信介さん。
わたし、信介さんが
「…違うんよ、A」
それは先輩としての好き、や。
だって、そうやろ？
＿＿＿＿＿＿あぁ、そっか。
この人は、私がそうだと認めなきゃ私から離れていく気だ。
今認めないと、私は彼といられない。
「…そう、なんですかね」
今までこんなに世話焼いてくれた人いなくて、
いい先輩だなあって、確かに私思ってます。
「し、信介さんが、私の先輩でよかったなあって思ってます」
震える声で出した言葉は、あまりに情けなく弱々しかった。
彼は目も合わさず、「せやろ」と下手くそな笑顔をしていた気がする。
正直、涙で前なんて見えなかった。
＿＿＿＿＿＿好き、なんだけどなあ。
最後の花火が大きく咲いて、「駅まで送る。気ぃつけて帰り」と私の前を歩き出した。
ねぇ、ねぇ信介さん。信介さん。
私の気持ちは本当に勘違いですか、
ちゃんと聞いて確かめてくださいよ、
ねぇ、
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めめこむまーりん(プロフ) - 続編楽しみに待っています (2020年4月15日 17時) (
レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)
Ruu(プロフ) - 北さーーーん(涙) この先どうなっちゃうのかめちゃくちゃ気になります(涙) 続編お待ちしてます！ (2020年4月13日 19時) (レス) id: b4a2fe1890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネネ
| 作成日時：2020年4月10日 5時
