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「花火、きれいやなあ、」
来て正解やね。
そう空を見上げる彼の横顔を、私は随分長い間見ていた。
夢みたいだなあ。
好きな人とこうやって2人で花火が見れるなんて。
北さん、かっこいいなあ。
この人の隣に堂々と入れるようになったらなあ。
“ Aって結構、わがままの泣き虫なんやなあ思って”
“…信介で、ええんちゃう”
優しい声、優しい目。
その声の行き先は私で、その目に映っていたのは私。
北さんには、好きは人がいるかもしれない。
それがもしかしたら____…なんて、
考えちゃだめだろうか。
なんで私をバレー部に誘ってくれたか。
どうして教室まで迎えに来てくれたのか。
どうしてそんなに優しい目を向けるのか。
もしそうなら、全部わかる気がするのにな。
北さん、ねぇ北さん。
「______信介さん、」
花火で空が鮮やかに染まる中、声をかければ
なんやとこちらを向いてくれた彼。
彼の目は、いつも真っ直ぐだ。
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めめこむまーりん(プロフ) - 続編楽しみに待っています (2020年4月15日 17時) (レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)
Ruu(プロフ) - 北さーーーん(涙) この先どうなっちゃうのかめちゃくちゃ気になります(涙) 続編お待ちしてます! (2020年4月13日 19時) (レス) id: b4a2fe1890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネネ | 作成日時:2020年4月10日 5時