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「A、昼飯どないすんねん」
「学食かなあっておもってたんだけど…」
「俺も！ほな一緒に行こか！」
お昼休みになるころにはすっかり宮くんとは仲良くなって、
明るくお喋りで人気もある彼のおかげで、彼の他にも何人か話すことができた。
ここの学食うまいやろ、と歯を見せて笑う彼に
私もおいしいよと笑い返した。
「ありがとう宮くん、転校初日で緊張してたんだけど、宮くんのおかげでなんとかなりそうって思ったよ」
「せやろ、俺すごいやろ」
仲良うしよな
そういう彼に私は大きく頷いて、彼は満足そうにまたご飯を頬張った。
「なにしてんツム」
「サム！」
俺のクラスに転校生が来よってな、その子と仲良うなったねん。
にこにこと私の話をする彼の後ろには、彼にそっくりな顔をした男の人が立っていた。
「わ、そっくり…」
「せやろ、間違えるなよ！」
「てか、今日お前が履いてった靴俺のやろ」
「え、そやった？」
お前はいつもそうや、俺のもん勝手に持ち出して…
ええやろちょっとくらい！
ぎゃーぎゃーと目の前で繰り広げられる小学生のような喧嘩に
また宮兄弟だ！なんてちょっとしたギャラリーができはじめる。
周りは少しだけ盛り上がっているように見えて、
私が喧嘩を止めるべきか、止めないべきか。そもそも口なんて挟めるのか。
はじめての状況に混乱して頭を抱えた、
そのとき。
「＿＿＿＿なんや、また喧嘩しとんのか」
「「！！」」
煩かったはずの2人が、その声を聞いて一瞬で静かになった。
「その子は知り合いなん？」
「今日俺のクラスに来よった転校生で…」
「困っとるやんか」
どうせ侑が張り切って連れてきたんやろ。
そんなんで喧嘩始めたらあかんやろ。
ちゃんとせぇ侑。
治も喧嘩になるようなこと言ぃなや。
「すんません！！」
「気ぃつけます…」
「次気ぃつければええよ」
迷惑やったやろ、ごめんな。
ぺこり、頭を下げて去ってしまった彼に
私は「いいえ」と笑うことしかできなくて、
宮くんたちはやってもたぁと頭を抱えていた。
「今の人が北さん？」
「怒るとめっちゃ怖いねん…」
「圧がすごいねん…」
特に背が高いとか、顔が怖いとか、そんなことはなかったけど、
なんだかオーラがある人だなあと思った。
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めめこむまーりん(プロフ) - 続編楽しみに待っています (2020年4月15日 17時) (
レス) id: 43047aa610 (このIDを非表示/違反報告)
Ruu(プロフ) - 北さーーーん(涙) この先どうなっちゃうのかめちゃくちゃ気になります(涙) 続編お待ちしてます！ (2020年4月13日 19時) (レス) id: b4a2fe1890 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネネ
| 作成日時：2020年4月10日 5時
